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2024年には4兆円ビジネス
化石燃料への回帰を打ち出したトランプ大統領の行動力で今年に入ってから影を潜めている再生可能エネルギーではペロブスカイト太陽電池が今後、加速度的に普及する期待がここへきて高まっている。総合マーケティングビジネスの富士経済が先月公表した世界市場調査では2040年予測(2024年比較)で現在の66.9倍となる3兆9480億円に成長すると試算、既存太陽電池からの置き換えが急速進むとしている。このような中で日本企業でも開発が活発化している。
本格的な発電用への普及に期待
ペロブスカイト太陽電池は従来の太陽電池と比較して、製造コストを抑えられ、軽量で柔軟性があり、弱い光を電力へ変換できるなどのなどのメリットがある。しかも主な材料であるヨウ素は、日本が世界第2位のシェアを占めており、電子機器に不可欠な材料で中国が圧倒的なシェアを持つレアアースとは異なり、経済安全保障の観点からも大きなメリットがある。現在、商用化されている単接合型はIoTデバイスの組み込み型電源などが中心だが、今後はペロブスカイトと結晶シリコンのタンデム型(多接合型)の量産体制が整うことからギガワット級の本格的な発電用への普及が期待される。
個別では?
主原料であるヨウ素では伊勢化学工業(4107)が約20カ国に供給し、ヨウ素の生産量のシェアで国内で45%、世界で15%を誇る。積水化学工業(4204)はビルなどの外壁に設置する実証実験を23年4月から始めている。トヨタ自動車(7203)系のアイシン(7259)は今年6月に大林組技術研究所(東京都清瀬市)でペロブスカイト太陽電池の実用化に向けた実証実験を開始している。
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp


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