リスク回避の動き強まり大幅反落
28日の東京市場は大幅に反落しました。日経平均は499円安で約1カ月ぶりにフシ目の3万2000円を割り込んでいます。前日の米国株市場はまちまちでしたが、米10年債利回りが4.6%台と16年ぶりの高水準、国内長期金利も0.75%と10年ぶりの高水準を記録したことからリスク回避の動きが強まりました。配当落ち分約225円を考慮すると小幅安で寄り付きましたが、前引け間際に急速に下げ幅を広げ、後場に入ると早々に700円近くにまで下落しています。その後は突っ込み警戒感から買い戻しや押し目買いに下げ渋りましたが、プライム市場の値下がり銘柄数は1539と84%を占めるほぼ全面安商状になりました。
三菱重への買いにとどめる
あすは配当再投資の買いが入る一方、日経平均の銘柄入れ替えに伴うリバランスの売り需要が発生するため需給は売り優勢です。米長期金利に大きく影響を受ける状況から、下値を警戒する必要があるでしょう。バリューの下値と個別に強い銘柄、ハイテク・グロースのリバウンドを狙っていましたが、長期金利上昇に歯止めがかからず、バリュー優位の展開が続いており、きょうは配当落ち分を埋め25日線で下げ止まった三菱重<7011>への買いにとどめました。
花咲 翁
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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