4日ぶり反落も下げ幅縮める
16日の東京市場は4日ぶりに反落しました。日経平均は95円安です。米10月生産者物価指数(PPI)が予想を下回り、利上げ局面が終了したとの見方が強まったものの、米長期金利の低下が一服、米国株市場も続伸ながら上値が重く、利益確定売りが優勢でした。足もとの急ピッチの上昇への警戒感から、買いが手控えられるなか、一部報道を受けて米中関係悪化が警戒され、一時下げ幅を280円超に広げています。プライム市場の値下がり銘柄数は1210と7割を超え、売り圧力の強い地合いでした。ただ、終盤に半導体関連や周辺銘柄に強い動きを見せる銘柄が増えたことが下値を支え、2ケタに下落幅を縮めています。
AIメカと野村マイクが最高値
前日に820円超急騰したあとだけに、短期的な過熱感を冷ます当然の一服で、下値も限られており、個別にも底堅さは意識されています。推奨銘柄ではアドテスト<6857>は上昇一服ながらレーザーテク<6920>は年初来高値、AIメカ<6227>と野村マイク<6254>は最高値を更新しており、きょうはコクサイエレ<6525>やJVCケンウ<6632>、AIメカ、FPパートナ<7388>に追撃買いを入れました。
米10年債利回りとアプライドマテの決算を確認
今晩は米国で11月フィラデルフィア連銀製造業景気指数や10月鉱工業生産の発表があり、これら経済指標を受けて米10年債利回りが低下するようならグロース株物色がさらに盛り上がるでしょう。また、半導体大手のアプライド・マテリアルズの決算発表も予定されており、引き続き半導体関連と周辺銘柄を中心にチェックした好決算銘柄と3Q以降の回復期待銘柄の買い場を探っていきます。
花咲 翁
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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