弱気が逆転するとき【潮流】岡山 憲史

潮流|株式市場新聞
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個人投資家の弱気心理は強い

個人投資家の弱気心理は強い。オプションの持ち高から投資家の強気・弱気を測る「日経平均プット・コール・レシオ」が15日時点で1.76倍と年始から上昇し、「弱気」に傾いている。オプションの「プット」の持ち高を「コール」の持ち高で割るもので、倍率が高まれば「弱気」を示す。

ここから下げが加速する可能性は低い

実際に日経平均オプションの動向をみると、2月限のプット(売る権利)では現下の株価水準より大幅に安い権利行使価格1万8500円の建玉は15日時点で1万2916枚と今年に入って最も多くなり、同2万2000円や2万1000円のコール(買う権利)を上回っている。1万8500円の水準での取引を想定する投資家が増えている可能性がある。相場が反発する中でも増加基調にあり、投資家は依然として世界景気の減速や米中貿易戦争、円高を背景とした相場下落リスクを警戒している。ただ、ヘッジファンドの換金売りは昨年末までに一服しており、ここから下げが加速する可能性は低いだろう。

外国人は5週ぶりに買い越し

1月第1週(4日のみ)の日経平均先物とTOPIX先物の投資部門別売買動向によると、外国人は5週ぶりに買い越した。日経平均先物とTOPIX先物を合算した買越額は1269億円だった。投資家が打診買いに動いている背景の1つには、中国当局が本格的な「株価対策」に乗り出すとの思惑があるようだ。中国人民銀行(中央銀行)が景気下支えのため、日銀のように株式を買うとの観測報道が相次いでいる。

トランプ大統領は貿易協議の順調ぶりを改めてアピール

中国経済政策をつかさどる国家発展改革委員会が改めて景気対策を講じる意図を示した。トランプ大統領は14日、中国の知的財産侵害など構造問題を巡る貿易協議について「合意できると思う」と述べ、順調ぶりを改めてアピールした。米国が課した制裁関税で中国経済が悪化しており「中国が交渉したがっている」という。3月1日の期限に向けて譲歩を引き出すことに自信をのぞかせた。

米中貿易戦争とFRBの金融政策の改善が強気への転換

パウエルFRB議長は10日に「我々は辛抱強く、柔軟に事態の進展を見極める状態にある。経済が想定外の動きをしたときにFRBは非常に柔軟に対応できる。FRBが間違えた場合は方針を変える」とも述べた。米中貿易戦争とFRBの金融政策の改善が強気への転換となる。

潮流銘柄は?

潮流銘柄はキャリアインデックス(6538)、PSS(7707)、イーソル(4420)。

 

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岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール

1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて約1万人の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催、
ゴールドマン・サックス投信・クレディスイス投信・野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、
プロの運用担当者などを含む1万人以上の参加者を集めて実施。
コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)は日本株式市場がバブル後最安値を付けに行く最悪の環境にもかかわらず、
1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に殖やすという脅威の成績をあげ文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2ヶ月間で1億円の資金を2億1600万円に増加させ、6位入賞。
1999年12月8日にマーケットバンク設立。17年以上にわたって株式投資で安定した高パフォーマンスを継続して出すことのできる
画期的な運用手法とサービスを提供している。

2002年1月にNHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
直近では2017年1月に始まった夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
1ヶ月間で3銘柄の合計パフォーマンスを競います。最終のパフォーマンスは155%と断トツの結果。
週刊現代、週刊ポスト、夕刊フジ、ネットマネー、月刊カレントなど幅広く執筆活動を行っている。

また、個人投資家に投資情報や個別銘柄の助言業務を行っている。

株式情報と相場見通し

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