日米共に強気相場へ向う!【潮流】岡山 憲史

潮流|株式市場新聞
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バリュー株を牽引しているセクターは?

ブル相場の初期に発生するバリュー相場が9月以降継続している。米国ではS&P500バリューインデックスが史上最高値を更新した。
このバリュー株を牽引しているセクターは銀行などの金利敏感株である。この傾向は日本株式市場でも同様だ。バリュー相場はブル相場の中で発生する現象であり、特に相場の初期に発生する傾向が高いことを考えれば、ここからが強気相場へと進んで行くのである。

投資家は株高に対して疑いの目を向けている

強気相場が昨年末の急落相場の悲観の中で生まれ、足元の懐疑の中で育ち始めている。相場はまだ始まったばかりなのだ。 米国の投資家は、株高でも慎重姿勢を続けている。米投資信託協会(ICI)によると、MMF(機関投資家などの待機資金)の残高は昨年10月末頃から増加ペースが上がった。当時の残高は310兆円程度だったが、現在は360兆円超と過去最高水準に積み上がっている。投資家は株高に対して疑いの目を向けている。そのような投資家心理こそが、今後の株高に繋がるのである。

日本株に対する期待値の低さ

日本に目を向けると、信用取引状況では9月20日に売り残が11年ぶり水準に高まり、買い越し金額は6年8カ月ぶり水準に低下した。これは投資家の日本株に対する期待値の低さを示すものだ。裁定取引の状況はどうかというと、10月11日時点の裁定買い残は4781億円、裁定売り残は1兆5980億円となっており、差し引きでは1兆1198億円の大幅売り越しとなっている。

売り方の買戻しが原動力

そもそも裁定残が売り越しとなること自体が異例なことなのだ。過去、裁定残が売り越しになったのは、1998年の1週(9/4)と、2016年の5週(9/9ー10/7)、そして2018年の3週(12/21-1/4)しかない。2016年のときは、9月16日に売り越しのピークを迎え(売り越し金額は当時として過去最大の1771億円だった)、その後、16カ月で裁定買い残は約3兆円増え、TOPIXは約45%も上昇した。今後、売り方の買戻しは、日本株相場を押し上げる原動力になる。今のような、日本株相場に対する投資家の期待が低い時こそ、投資の好機と捉えるべきだ。
今まさに懐疑の中で、日米の強気相場が育っている可能性が高いといえる。

潮流銘柄は?

潮流銘柄はブシロード(7803)、ネットマーケティング(6175)、ビジョン(9416)。

10月28日「潮流」3銘柄の解説|岡山 憲史【株式投資テレビ】も併せてご視聴ください。

岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール

1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて約1万人の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催、
ゴールドマン・サックス投信・クレディスイス投信・野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、
プロの運用担当者などを含む1万人以上の参加者を集めて実施。
コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)は日本株式市場がバブル後最安値を付けに行く最悪の環境にもかかわらず、
1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に殖やすという脅威の成績をあげ文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2ヶ月間で1億円の資金を2億1600万円に増加させ、6位入賞。
1999年12月8日にマーケットバンク設立。17年以上にわたって株式投資で安定した高パフォーマンスを継続して出すことのできる
画期的な運用手法とサービスを提供している。

2002年1月にNHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
直近では2017年1月に始まった夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
1ヶ月間で3銘柄の合計パフォーマンスを競います。最終のパフォーマンスは155%と断トツの結果。
週刊現代、週刊ポスト、夕刊フジ、ネットマネー、月刊カレントなど幅広く執筆活動を行っている。
また、個人投資家に投資情報や個別銘柄の助言業務を行っている。




株式情報と相場見通し

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