地合いが大きく変わった
米株式市場が調整色を強めている。特にハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は8日に1万0847と2日に付けた過去最高値(1万2074)からの下落率は調整局面入りとされる10%に達した。
地合いが大きく変わったのは明らかで、中期的なトレンドを示す50日移動平均(1万0880)も下回った。25日移動平均線(1万1286.81)を明確に下回った。同平均線は5月中旬以降、少なくとも4回にわたって下落局面の下値支持線として機能していたが、あっさり割れ込んだ。
大型ネット株が大きく崩れた
株式市場を牽引してきたGAFAM(グーグルの親会社アルファベット、アップル、フェイスブック、アマゾン・ドット・コム、マイクロソフト)といった大型ネット株が大きく崩れたことで投資家は不安になり、慎重になっている。中でもグーグル、アマゾン、マイクロソフトは8月の行き過ぎた上昇分を帳消しにした。
1週間で1567億ドルを失った
8日に電気自動車のテスラ株が21.1%安の330.21ドルで引けた。1日に502.49ドルの上場来高値を付けたばかりだったが、下落率は4営業日で34%に達した。終値ベースの時価総額は過去最高だった8月31日の4643億ドルから8日は3076億ドルに減少した。1週間で1567億ドル(16兆6100億円)を失った計算だ。
適正水準からの下落買い好機
S&P500種株価指数への採用見送りが明らかになり失望売りが殺到した。テスラも300ドルまで下落すると8月の上昇分を全て失うことになる。8月の上昇は明らかにバブル的な上昇だった。「上がるから買う、買うから上がる」といった「皆で買えば怖くない」という異常な状態であった。そのバブルが弾けたことで適正な株価水準に戻っただけだ。この水準から下落したところは買いのチャンスとなる。
底打ち感が出始めている銘柄が増えている
ナスダック総合指数は11月の大統領選後に過去最高値を更新するだろう。今は一度リセットした状態から新たに投資できることをチャンスと捉えている。日本も同様に「巣ごもり銘柄」といったネット株の8月の上昇は異常であった。特にマザーズ市場の直近IPO銘柄中心にバブル的な上昇を演じた。バブルが弾け、高値から大幅な調整をしている銘柄は多数ある。ただ、底打ち感が出始めている銘柄が増えている事に変化を感じる。
潮流銘柄は?
潮流銘柄はIXナレッジ(9753)、ファーマフーズ(2929)、ショーケース(3909)。
9月14日「潮流」3銘柄の解説|岡山 憲史【株式投資テレビ】も併せてご視聴ください。
岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール
1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて約1万人の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催、ゴールドマン・サックス投信・クレディスイス投信・野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、
プロの運用担当者などを含む1万人以上の参加者を集めて実施。
コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)は日本株式市場がバブル後最安値を付けに行く最悪の環境にもかかわらず、
1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に殖やすという脅威の成績をあげ文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2ヶ月間で1億円の資金を2億1600万円に増加させ、6位入賞。
1999年12月8日にマーケットバンク設立。20年間にわたって株式投資で安定した高パフォーマンスを継続して出すことのできる
画期的な運用手法とサービスを提供している。
2002年1月にNHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
直近では2017年1月に始まった夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
1ヶ月間で3銘柄の合計パフォーマンスを競います。最終のパフォーマンスは155%と断トツの結果。
週刊現代、週刊ポスト、夕刊フジ、ネットマネー、月刊カレントなど幅広く執筆活動を行っている。
また、個人投資家に投資情報や個別銘柄の助言業務を行っている。
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