底なし沼に陥った【記者の視点】

記者の視点|企業速報 証券市場新聞
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1日で2兆ドルが吹っ飛ぶ

4月第1週の東京市場は日経平均で4日に3万3259円76銭まで値を崩す波乱の動きになった。2日にトランプ大統領が各国に課す相互関税の詳細を発表。日本には24%の相互関税を課すなど想定以上の内容だったことから時間外のNYダウ先物とナスダック先物の急落とともに3日は一時、1623円安超まで急落、その後は下げ渋る動きとなったが、3日のニューヨーク市場でダウが1679.39ドル安と暴落、S&P500ベースでおよそ2兆ドル(約290兆円)の時価総額が吹っ飛ぶ動きになり、週末の東京市場でも波乱が継続する動きになった。

NYはパニック売りが加速

週末のニューヨーク市場では中国が報復関税を発表したこと等を受けてパニック売りが加速しダウで2231.07ドル安、ナスダックとS&P500指数も6%前後の大幅続落となった。ダウの引け値は4万ドルを割り込み3万8314.86ドルであり3万8000ドル割れも週明けに示現しそうだ。リーマンショックやコロナショックなど過去の暴落とは異なり、暴落に火を付けたのが米国政府。しかもトランプ大統領は強気姿勢を崩していないことから、相互関税撤回など大胆な方針転換がない限り底なし沼に陥ったと見るべきだろう。値惚れから安易な押し目買いは避けるべきで、底打ち確認時に備えて資金を待機させておきたい。
米国では1968年以来最大の増税となり、一瞬で吹っ飛んだ時価総額をも考慮すると、修復にはかなりの時間を要することになろう。

大統領とFRB議長の軋轢も

今週は9日にFOMC議事録、10日に米3月消費者物価、11日に米3月生産者物価の発表が予定されている。FOMC議事録に関しては、今回のトランプ大統領の相互関税をとれだけ想定しているかだが、週末のパウエルFRB議長の南部バージニア州での講演ででは利下げの判断は急がず、慎重に金融政策を決定していく考えを強調していた。トランプ大統領は早急な利下げを要求しているだけに、大統領とFRB議長の軋轢も今後、ネガティブ視されるかも知れない。

「買い迎え」するには危険

国内では10日にイオン(8267)、良品計画(7453)など小売りの2月決算が控える。好決算なら内需のデフェンシブとして逃避的な資金が向かいそうだ。日経平均は日足で4空叩き込みだが、ナイトセッションの225先物の引け値3万2200円から週明けは5空叩き込みになる可能性が高いが、「買い迎え」するには危険だ。11日のオプションSQに絡み先物絡めた動きに引き続き警戒したい。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




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