ドル・インデックスに注目【転ばぬ先のテクニカル】

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S&Pとナスダック前日の陽線包む

昨日の東京株式市場は反落しました。9日のNY市場はダウが105ドル安(-0.34%)程度の下落でしたが、S&P500は29ポイント安(-0.79%)、ナスダックは243ポイント安(―1.93%)と厳しい下げとなりました。S&P500とナスダックはザラ場の上値からみると前日の陽線を包む形となりました。ナスダックは直近4日分の日足を包み込む大きなものとなりました。

テスラ株も陰線包み足

また、昨日取り上げたテスラ株は高値から10%安と急落で陰線包み足を形成。JPモルガン証券のアナリストが現在の株価は過大評価されているとしたことが要因です。一時的な調整で済めば良いのですが、要警戒ということになりそうです。

SQ通過後の流れを観察

日経平均は一時178円安の2万6639円までありましたが、その後は押し目買いが入り、後場には一時プラス転換する場面がありました。12月限先物の最終売買日だったことから空中戦の攻防が繰り広げられたものと思われます。トレンドに変化はなく、本日のメジャーSQ通過後の流れをシッカリ観察せねばなりません。

ドル・インデックス値下がり続く

ところで、日本人はドル・円相場を一番気に掛けておりますので気づかないかもしれませんが、ドル・インデックスを見ていると、今年3月以降はずっとドルが値下がりしてきたことに気づきます。ドル・インデックスとは主要国通貨(ユーロ・円・ポンドなど)に対する米ドルの総合的な価値を指数化したものです。為替相場を見る際は、ドル・円など通貨ペアで見ることが多いのですが、ドル・インデックスはドルそのものの価値を示した数値であり、国際的な価値を示しています。

NYダウ上昇期間は売られる

このドル・インデックスとNYダウのチャートを並べて眺めてみると、2017年~2018年の株価上昇期と今年3月以降の上昇期間はドル・インデックスが売られていた時期だと気づきます。2019年~2020年1月の上昇期間はドル・インデックスほぼ横ばいでした。逆にドル・インデックスが急激に上昇した2018年春ごろから2019年初頭は株価下落。今年3月初旬からドル・インデックスが急騰した時はコロナ暴落でした。

ドル安トレンドが反転すると…

これはドル・インデックスとNYダウだけの関係だけではありません。ドル・インデックス下落により欧州や新興国株も同様に上昇していました。ゴールドやビットコインも同じです。今後このドル安トレンドが反転すると逆に米国株、欧州株、新興国株、新興国通貨、ゴールド、ビットコインは売られるでしょう。そして長期金利の上昇が起こり、円安進行が予測されることになります。

トレンド転換迫る?

今年3月高値以降のドル・インデックスの週足チャートは綺麗な5波動の下落となっています。トレンド転換が迫りつつあるように感じられ、目が離せなくなってきました。

日々勇太朗

 

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp

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