味の素に注目【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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米10年債利回りが上昇

米10年債利回りが足元上昇してきました。時間外取引の先物市場では1.155%程度まで上昇してきました。2年債利回りが0.14%程度安定していますので、1%以上の利回り差となってきました。12日は10年債の入札が予定されており、FRBがこのまま放置するのか、金利を引き下げる圧力を掛けるのかが注目となりそうです。

歩調合わせドルインデックスも上昇

また、10年債利回りと歩調を合わせてドルインデックスが上昇してきました。こちらもトレンドが転換しつつあるように感じます。長期金利の上昇とドル高への転換は米国株にとっては逆風です。株価は非常に強い展開となっており、押せば買いが入ってきます。しかし、今までと環境が変われば、居所を変えることでしょう。

全てのトレンドが変化

今までは低金利とドル安により上昇トレンドを継続してきましたが、それらのトレンドが変われば、全てのトレンドが変化します。暴騰していたビットコインが急騰・急落を繰り返しだしてきました。天井圏特有の動きに感じます。

なによりテスラ株に違和感

なによりも違和感を感じるのはテスラ株です。12月24日から1月8日まで11連騰し、株価はこの期間に36%も上昇しました。これにより時価総額は24兆円増加して、イーロン・マスクCEOを世界一の大金持ちへと押し上げました。トヨタ自動車の時価総額が25.6兆円です。わずか11日間でトヨタ自動車の時価総額に匹敵する増加とは驚き以外ありません。

出口論語る状況ではないが…

現在のストックマーケットがバブルを謳歌していることは疑いようがありません。まだまだ量的緩和の出口論を語る状況ではありませんので、今しばらくは続くのでしょう。しかし、長期金利とドルの動きから目を離す訳にはいきません。

高性能半導体の絶縁材が不足

ホンダや日産が半導体不足で減産計画を発表しました。半導体は本当に不足しているのでしょうか。昨日は半導体関連、半導体製造装置関連、パワー半導体関連、半導体部材・部品関連銘柄に手が伸びていました。しかし、高性能半導体の絶縁材が不足しているために半導体を作れないという見方があります。

主要パソコンほぼ100%に絶縁材供給

半導体絶縁材は味の素の子会社である味の素ファインテクノ社が開発した味の素ビルドアップフィルム(ABF)という層間絶縁材が使われており、全世界の主要なパソコンのほぼ100%供給しています。

日々勇太朗

相場見通し

 

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