Jパワーに注目【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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テック株急騰も自律反発の域出ず

米3年債の入札は好調な結果となりました。そのため直近で金利上昇を嫌気して売られてきたテック株が急騰。テスラが19.6%、アップルが4.0%、マイクロソフトが2.8%高といった具合です。故にナスダックは464ポイント高(3.68%)の13073ポイントと急騰しました。しかし、テクニカルチャートでは5日線を回復したに過ぎず、売られ過ぎからの自律反発の域を出ません。

ダウは2日連続で上髭の長い足

NYダウはテック株が買い戻される一方で、金融株や景気敏感株が売られたことで上げは限定的。一時348ドル高の3万2150ドルまでありましたが、終り値は30ドル高と往って来いとなりました。前日8日も652ドル高の3万2148ドルまでありましたが、終り値は3万1802ドルと346ドル押し戻されており、2日連続で高値をほぼ揃える上髭の長い足を形成したことから大きな利食い売りが持ち込まれたことが分かります。

東京市場は買い先行も戻り売り圧力

昨日の東京株式市場はNY株高を好感し買い先行となりました。しかし、5週移動平均線(2万9285円)手前では戻り売り圧力が高いことが分かりました。エムスリー、ファーストリテイリングへの売りが継続しており、上値を重くしています。

イベント通過まで様子見

今週末はメジャーSQ、そして来週は日米ともに中央銀行の会合が予定されております。18~19日の日銀会合は今回、現行の金融政策の点検結果を公表します。ETF買い入れの見直しが行われると見られており、市場の関心を集めております。イベント通過まではポジションを取りづらく、決算対策の売りが上値を押さえ込んでいる格好です。今は割安バリュー株の押し目を軽く入れる程度で、イベント通過までは様子見が正解なのでしょう。

大日本印刷が順調に上値追い

個別では2月初旬に中長期注目株2本でご紹介した大日本印刷<7912>が順調に上値追い。1900円台に乗せた位置でご紹介しましたが、昨日は2300円台まで上昇してきました。野村証券がレーティングを2段階引き上げ目標株価3440円としたことに反応。今まで蚊帳の外に置かれていましたが、ようやく割安すぎると気づいたようです。

超割安のJパワー

本日はJパワー<9513>に注目したいと思います。昨年12月に1352円で底入れし、1月25日に1840円まで上昇。2月1日に1586円まで押し目が入り、その後は1700円~1800円でBOX相場を形成。今週月曜日にようやく高値を抜いて二段上げ相場に突入してきました。PER8.8倍、PBR0.41倍、予想配当利回り4%という超割安株です。じっくりと3000円あたりまであって不思議ではないと思います。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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