マザーズ市場のリバウンド期待【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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4月相場空振りが混乱の種

皆様、随分とご無沙汰となってしましました。長いGWのお休みを頂戴しました。この間、東京株式市場は大きな下押し局面があり、不安定化してしまったようですね。期待された4月相場が空振りとなったことが株式市場の混乱の種を蒔いたようです。このコラムで何度か指摘したことですが、日銀の方針転換と菅政権の支持率低下が悪材料だと思います。そして信用取引の買い残の積み上がりという需給要因の悪化が上値を重くしています。

上値が重く回転効かず

日経平均が2月高値以降は上値切り下げ、下値切り上げの三角持ち合いを形成してきました。思い起こせば昨年3月のコロナ暴落から12カ月間大きな値幅調整もなく上げ続けてきました。そして3万円台回復後は2カ月経過しても高値更新が出来ず、三角持ち合いを形成。その間に押し目買いなどが入り投資家の取得コストが引き上がる一方で、上値が重く回転が効かなくなりました。

レジスタンスライン回復できるか

先週の急落によって三角持ち合いを下放れ、週足では昨年2月最終週以来の26週移動平均線割れとなりました。既に5週線と13週線とはデッドクロスしており、中期トレンドが下向きに転じつつあります。また、三角持ち合い形成の下値支持線を割り込んだことで、2万8500円近辺がレジスタンスとして意識されます。そこには26週線(2万8528円)が位置しており、このレジスタンスラインを回復できるのかどうかです。

TOPIXもトレンド崩れる

TOPIXは26週線がサポート機能を発揮していますが、日経平均同様に5週線と13週線とはデッドクロスしています。トレンド自体は下に崩れてしまっているために早晩1934ポイントを回復できなければ上昇トレンドへの転換はありません。いずれにしても現状は日経平均2万8500円以上へと上がることが出来るのかどうかです。レジスタンスラインを目途に戻り売りというのがテクニカル上での判断であり、そこを抜けきれないと買い目線で相場を見ることはできません。

マザーズは底入れの可能性

ここでの注目はマザーズ市場です。一昨日は大きな陰線包み足となりました。最後の抱き線として底入れの可能性が出ています。昨日は大陰線に陽線が孕みました。17日高値の1087ポイントを抜けることができるなら暫しテクニカルリバウンドの時間帯が期待できるでしょう。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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