アリババ株底打ちか【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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買い戻し主体もテクニカル改善

昨日の東京株式市場は続伸し25日線を回復してきました。一目均衡表では転換線を回復し、基準線を抜け出しつつあります。市場全体の売買代金は低調ですので買い戻し主体の戻りだと思われますが、MACDがゴールデンクロスし、RCIも改善中。

TOPIXは75日線回復

TOPIXは75日線を回復してきており、一目均衡表の雲上限を突破してきました。直近のTOPIXの下値は7月9日の1881ポイント、7月20日の1883ポイント、そして8月20日の1877ポイントと1880ポイント近辺が底堅いことが分かります。逆に上値は6月16日の1983ポイント、6月28日の1969ポイント、7月13日の1973ポイント、8月12日の1970ポイントといった具合で、1970~80ポイント近辺が重たい急所となっています。

SBG株価回復が効果絶大

日経平均もTOPIXも上値追いの展開に変わるには、個人投資家の人気株であるSBG<9984>の株価回復が効果絶大ではないでしょうか。そのSBGは中国当局がネット企業への締め付けを強化したことが悪材料視されてきました。中でも出資先のアリババ集団株の急落が投資家心理を暗転させ、持ち高調整の売りに押されてきました。

あきらめムード漂うも…

今年3月19日の1万695円から一昨日23日には一時6000円大台を割り込む5996円安値までありました。信用買い残は1800万株を抱えており、ナンピンスカンピンのあきらめムードも漂います。しかし、アリババ集団の株価に変化の兆しが見られます。

半値まで下落し長い下ヒゲ

NYに上場する同社の株価は昨年10月30日に316ドル高値で天井を打ち、ズルズルと下落基調を辿った後、今年7月以降は急落してきました。8月12日からは5日連続で下放れて五空形成で、この間に約20%下落しました。昨日は一時152ドルまで下落し半値となりましたが、その後急速に戻して長い下髭の陽線を形成しました。なによりも直近3日間の出来高は突出しており、底入れ感が出てきました。

アリババ株反転ならSBG買戻し

この株が底入れ反転となれば、SBGの株価には買い戻し需要が高まりましょう。指数寄与度の高い銘柄でもあり、相場のリバウンドが長くなるのか短命なのかを測る指標として見ていく必要がありそうです。

日々勇太朗

 

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