ピンチと見るかチャンスと見るか
昨日の東京株式市場は平穏に見えますが、小型株市場が暴落しました。マザーズ指数は5%近い急落となっており、5%の急落を日経平均に例えると1500円安です。昨日の大発会から金融株や自動車株、そして海運株に資金が流れており、小型株から大型株への乗り換えが一気に進んでいるようです。これをピンチと見るかチャンスと見るかが今後のパフォーマンスに大きな影響を与えることになりそうです。
量的緩和相場ではマザーズ有利
一昨年3月のコロナ暴落の時のマザーズ指数の安値は527ポイントでした。そこから10月には1368ポイントまで2.6倍に急騰しました。この期間の日経平均は1万6358円から昨年2月の3万0714円まで1.8倍まで上昇。量的緩和相場では明らかにマザーズ有利だった訳です。
次は61.8%押しの865ポイント
現在、日経平均は2万9300円近辺なので高値から5%程度安い位置ですが、マザーズは930ポイントなので高値から32%も安い位置に下落しています。557ポイントから1368ポイントまで811ポイントの上げに対し半値押しが961ポイント。ここを割り込んでしまったことで、次に目指すポイントは61.8%押しの865ポイントが計算できます。
増収増益率はマザーズが圧倒
最新の四季報の市場別業績比較では今期の東証一部の売上高は前年比9.0%増、来期3.3%増に対し、マザーズの売上高は前年比15.0%増、来期13.5%増の予想です。営業利益では東証一部の今期が前年対比23.5%増、来期11.2%増なのに対し、マザーズの営業利益は今期が前年対比73.6%増、来期63.4%増と圧倒しています。
投げ売りが終われば大きくリバウンド
1月4日段階の松井証券のマザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率はマイナス25.3%でした。昨日の暴落で恐らく相当の担保切れによる追証が発生しているものと思われます。本日以降、投げ売り殺到となれば上記の865ポイント近辺まで下落するかもしれません。しかし、投げ売りが終われば需給改善から大きくリバウンドする可能性が高まるでしょう。
メルカリ、JMDCなどに注目
今年4月の市場変更にプライム市場への区分変更申請したメルカリ<4385>、JMDC<4483>などに注目しています。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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