円安進行【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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3日続伸も200日線に押さえ込まれる

昨日の東京株式市場は3日続伸となりました。日経平均は一時2万8000円台を回復する場面がありました。しかし、目先の達成感と共に時間外取引のNY先物が下落したことを反映。後場に入ると急速に値を消す展開となりました。日足は陰線形成となりTOPIX共々200日線下に押さえ込まれました。

日米金利差拡大のためと言われるが…

ところで円安進行が加速しています。昨日は132円90銭台まで売られました。6日の米国市場では10年債利回りが3.047%台まで金利が上昇しました。巷では日米金利差が拡大したために円安が進行していると言われています。しかし、10年債の今年の高値が5月9日の3.177%です。そこから5月27日に2.714%まで低下しての3%台回復です。低下幅の72%を取り戻したまでに過ぎません。

ドル円は10年債利回りに先行

ドル円は5月9日に131.33円で一旦ピークアウトし、24日に126.36円でボトムアウト。そして本日、5月9日のレベルを突破して10年債利回りに先行した動きとなっています。米FRBは今月から量的引き締め(QT)を開始しました。ECBも異例の利上げ宣言を行いました。RBAも昨日政策金利を0.5%引き上げました。

世界中の投資家は円キャリーに傾く

今や日銀が世界最大の流動性供給主です。そうなると世界中の投資家は円をほぼゼロ金利で借りて他国の資産に投資する円キャリー取引に傾きます。これは円を売ることになります。日本の消費者物価はまだ2%に達したばかりです。米国は8%を越えています。そこで円安にすることで米国のインフレを抑制し、資産価格の下落を止めようという訳です。

目先のターゲットは135円~136.3円

つまり、日銀は世界市場の救世主ということです。ドル円の目先のターゲットは2002年2月の135円~136.3円でしょう。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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