何故、円安?【転ばぬ先のテクニカル】

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円安進行で輸出株買われ続伸

昨日の東京株式市場は続伸し、一時2万6532円高値までありました。4日の米国市場は独立記念日の祝日で休場。欧州市場はマチマチの展開で材料難の東京市場でしたが、為替相場でドル円が1ドル136円台に円安進行したことから輸出関連銘柄に買いが入り、日経平均主導での上昇となりました。但し、海外勢のフォローが限られたことで売買代金は低調でした。

日米金利差縮小も円安

もっとも、何故ここで円安が進行しているのでしょうか?米10年債利回りは3%割れとなっており、日米金利差が縮小傾向でドルを買う理由が見当たりません。10年債利回りの推移を確認すると、20年3月の0.403%をボトムに1.27%→0.5%→1.76%→1.12%→3.499%と三段上げ5波動の上昇が終わったように見えます。

米経済は景気後退に関心移る

このところ米国の経済指標は市場予想を下回るものが多く、インフレのピークアウト見通しが台頭し、景気後退に関心が移っています。先週のISM製造業景況指数が低水準になったことで、アトランタ連銀発表のGDP Nowがマイナス2.1%とマイナス領域に低下しました。FF金利先物市場では9月以降の利上げ幅が急速に縮小しており、来年23年は既に3回の利下げ(1回0.25%)が織り込まれています。

2QのGDPマイナスならセッション

そういう意味では今月28日発表の第2四半期のGDPが大注目となるでしょう。2四半期連続のマイナス成長となれば、定義上年初からリセッションであったということになります。となると、足元のドル高は止まり、今後は5月安値の126円36銭近辺へと円高が進むことも考えられます。

銘柄を絞って確実に利益に繋げる

今週は週末がオプションSQであり、またその日が上場ETFなどの分配金捻出のため約1兆円規模の売りが出てくると言われています。昨日のような上げは位置的に中途半端であり、あれもこれもと手を出さず、銘柄を絞って、ここぞというタイミングで確実に利益に繋げたいところです。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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