3日続落で二空目を大半埋める【転ばぬ先のテクニカル】

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NY市場急落に連れ安

週明け22日の東京株式市場は3日続落となりました。先週末19日のNY市場が急落したことで連れ安となった格好です。NYダウは16日に200日線を回復し3日間滞在しましたが、19日に割り込みました。S&P500は16日に200日線にタッチしましたが、戻り売り圧力が強く超えられずに反落。ナスダックも200日線に接近はしましたが、タッチすることが出来ずに5日線割れとなってしまいました。

ダウとS&P500は1月高値抜く可能性

ただし、主要3指数はNYダウとナスダックの週足チャートで5週線と26週線がゴールデンクロスしました。S&P500もゴールデンクロス目前です。これは主要3指数が天井打ちして以降で初めてです。年初来安値からのリバウンドは最高値からの下げ幅に対しNYダウが63%、S&P500が58%、ナスダックが46%です。NYダウとS&P500は半値戻しを達してしており、チャートのセオリーからすれば、1月の高値を抜く可能性があるとみるのが自然です。

9月FOMCでの大幅利上げ継続警戒

先週末は7月のドイツの生産者物価指数が前年同月比で37.2%の上昇率という過去最大の伸び率になったで、米10年国債の利回りも急上昇しました。一時2.994%まで上昇し、終値ベースでは2.971%となりました。3%台を回復すると今年5月以来となります。ドイツの生産者物価指数の過去最大の伸び率に加え、バーキン米リッチモンド連銀総裁が、FRBはインフレを目標値の2%に戻すために何でもすると語ったことで9月のFOMCでの大幅利上げ継続が警戒されました。

パウエル議長講演前のポジション調整

そういう意味では今週末開催のジャクソンホール会合でのパウエル議長講演がどのような内容になるのか、今週は公演前のポジション調整の一週間ということになりそうです。尚、パウエル氏の講演は日本時間26日(金)PM23時の予定です。

二空埋めでジャクソンホール迎えれば上出来

日経平均は8月10日の2万7729円安値からは三空形成の上昇で2万9222円まで上昇しました。三空目は19日に埋め、昨日は二空目を2万8586円まで埋めました。2万8546円まで埋めてジャクソンホールを迎えるなら上出来。三空目の2万7964円まで埋めるような流れになるならば先週で天井打ちという可能性が浮上します。このあたりの動向を注意深く見ていくことになりそうです。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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