ドル円に変化の兆し【転ばぬ先のテクニカル】

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GAFAM落ち込むも日本株は底堅い

昨日の東京株式市場は反落となりました。26日のNY市場では前日のマイクロソフトやアルファベットの失望決算を受けナスダック市場が弱く、また、引け後に発表されたメタプラットフォームの決算が純利益52%減という衝撃で、時間外取引で株価が15%以上売られる展開により上値が押さえられる状況です。昨年まで資金が集中していたGAFAM銘柄群の成長が明らかに変調してきており、株価が大きく落ち込んでいる割には日本株が底堅く推移していることは評価されます。

中国から日本株への流れ

昨日の日経新聞では「さらばジャパンパッシング」として共同富裕を推し進める習政権の反市場的な経済運営を嫌った海外投資家が、中国株から日本株に資金を振り向け始めたという記事が目をひきました。米機関投資家を訪問する日本のファンドマネージャーやアナリストが、従来はほとんど関心を持たれなかったのに、今は待ち構えているように人が集まってくるということです。こういった流れが本格化すれば非常に割安な日本株が浮上することになりますね。

日本株投資本格化にはドル高止まる必要

彼らが日本株投資を本格化する場合、ドル高が止まる必要があります。ドル円は3度の日銀介入により急落したところではすかさず買いが入りましたが、ここにきてFRBが金融引き締めペースを緩めるといった観測から長期金利が低下しだし、それを受けたドル円は145円台にドル安が進みだしました。昨日は25日線を割り込みだし、一目均衡表でも基準線を割ってきました。

金融緩和修正示唆なら一気に円高

本日は日銀金融政策決定会合の結果が発表されます。政策は現状維持の予想が大勢を占めていますが、焦点は黒田総裁の会見です。前回は緩和維持を強調したことで会見中に円安が進みました。そのため、その後に市場介入が行われました。今回は今後の政策運営のスタンスに注目が集まることでしょう。将来の金融緩和の修正を示唆した場合は一気に円高が進む可能性があります。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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