騰落レシオの移動平均線【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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アドバンテストが日経平均を牽引

昨日の東京株式市場はマチマチの展開でした。日経平均、TOPIX共に安寄りしましたが、日経平均寄与度の高い半導体関連銘柄が急騰したことで寄り後すぐに日経平均はプラス転換しました。中でもアドバンテストが15%近い急騰で日経平均を牽引しました。

エヌビディアが決算受け20%超上昇

急騰要因は米半導体大手エヌビディアが決算発表を受け、時間外取引で20%超上昇したことです。エヌビディアの5~7月期売上高は約110億ドル(約1兆5300億円)の見通しで、アナリスト予想平均の71億8000万ドルを53%上回り、四半期ベースで過去最高になる見通し。

サプライズ予想により連想買い

決算発表資料で「企業は生成AIをあらゆる製品、サービス、事業プロセスに利用しようと急いでいる。1兆ドル規模の世界のデータセンターの導入済みインフラは、一般的な目的からコンピューティング加速に移行する」と指摘。同社はデータセンター向け製品の「需要急増に対応するため供給を大幅に増やしている」と説明しました。こうした先行き見通しのサプライズ予想により日本の半導体関連にも連想買いが入りました。

日経平均は5日線に上値押さえ込まれる

アドバンテスト1銘柄で日経平均を150円程度押し上げており、この急騰がなければ日経平均は続落していることになります。日経平均は3万889円高値までありましたが、5日線に上値を押さえ込まれました。業種別指数を見ると33業種中22業種が値下がりしました。中でも海運が2%近く下げ、繊維、陸運銀行、証券、保険、サービスなどが1%程度下落しました。

まだ調整完了とは言えず様子見

5月9日に219.3%でピークアウトした6日騰落レシオは80.2%に低下。5月16日に148.9%でピークアウトした25日騰落レシオも113.9.%に低下しており、過熱はずいぶん冷めてきました。6日騰落レシオの移動平均線は下向きで101.9%に走っています。6日騰落レシオが移動平均線を上回りだしたら調整完了で買い目線でみるところ。現在はまだ調整完了とは言えず、様子見が良いと思います。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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