NY追加利上げ観測後退し買い先行
24日の東京株式市場は4日続伸となりました。23日のNY市場は8月の製造業・サービス業の購買担当者景気指数(PMI)が市場予想を下回ったため、FRBの年内の追加利上げ観測が後退し、買いが先行。長期金利が4.192%へ大きく低下したことでハイテクも買われ、相場全体を押し上げました。
エヌビディア決算予想上回り半導体買われる
また、米市場の取引終了後に発表されたエヌビディアの5~7月期決算が市場予想を上回り、時間外取引で株価が大きく上昇したことで、アドマンテストや東京エレクトロンなどの半導体関連株が寄り付きより買われたことで日経平均を押し上げました。
25日、13週線抜けるにはパワー必要
日経平均は75日線(3万2099円)を突破しました。この上には3万2327円の25日線、3万2425円の13週線が抵抗ラインとして意識されることでしょう。決算発表が一巡し、今の東京市場には特段材料が見当たらないため、この位置を抜けるためにはそれ相応のパワーが必要かと思います。
ドル建て日経平均急落で投げ売り?
24日の取引開始前に発表された対外及び対内証券売買契約などの状況(週間)が発表されましたが、海外投資家は8月13~19日に国内株を2週ぶりに売り越したということでした。売越額は7407億円と比較的大きな金額で、146円台へドル高・円安が進んだことで、ドル建て日経平均が急落したことにより投げ売りが出たのではないかと思われます。
ポジションを畳んで様子見
このような環境のため、パウエルFRB議長の講演が重要となります。利上げ停止の根拠が出てくるならば、それを材料視することが出来ますが、高い金利を当面続け、インフレ退治のスタンスを強調すれば失望されることになります。どちらに転ぶのか分からないため、25日はポジションを畳んで様子をみる必要がありそうです。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
株式市場新聞 marketpress.jp 株式ニュースと話題の銘柄
コメント