植田日銀総裁の単独インタビュー【転ばぬ先のテクニカル】

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マチマチの展開

昨日の東京株式市場はマチマチの展開でした。日経平均は3日続落しましたが、TOPIXは3日ぶりに小幅に反発しました。

銀行株買われTOPIXは値上がり

週末9日に植田日銀総裁が読売新聞の単独インタビューに応じ「マイナス金利の解除後も物価目標の達成が可能と判断すれば(解除を)やる」としたうえで、現在は来年の賃金上昇につながるか見極める段階だとして「十分だと思える情報やデータが年末までにそろう可能性もゼロではない」などと発言したことから10年債利回りが0.70%まで上昇し、貸出金利上昇による恩恵を受ける銀行株が急騰。時価総額の大きい銀行株が買われたことでTOPIXは値上がりしました、

電気ハイテク売られ日経平均下げ幅拡大

一方でこのところ軟調地合いの電気ハイテク株は引き続き売られており、アドバンテストや東京エレクトロンなどの値嵩半導体株が2%超下落していることで、日経平均は下げ幅を拡大する流れとなりました。

変化日まで下げるかどうかが関心事

一応、お伝えしている通りの展開となっており、変化日の13日まで下げるのかどうかが関心事。理想とした3万2400円~3万2200円近辺では打診買いを入れたいと思っています。

今週は重要指標相次ぐ

さて、今週のスケジュールを確認しておきましょう。
12日(火)欧州:9月の独ZEW景気予測調査
13日(水)日本:内閣改造・自民党役員人事
日本:8月の企業物価指数
日本:7~9月期法人企業景気予測調査
米国:8月の消費者物価指数(CPI)
14日(木)日本:7月の機械受注
欧州:ECB理事会の結果発表、ラガルド総裁会見
米国:8月の生産者物価指数(PPI)
米国:8月の小売売上高
15日(金)中国:8月の70都市の新築住宅価格動向
中国:8月の工業生産高、小売売上高など
米国:8月の輸出入物価指数
米国:9月のニューヨーク連銀製造業景況指数
米国:8月の鉱工業生産・設備稼働率
米国:9月の消費者態度指数速報値
今週はインフレ指標の発表が控えています。9月のFOMCの政策金利引き上げ予想は1割程度であり、現状維持が優勢ですが、年末までにもう1回の利上げがあるのかどうかを巡り、重要な指標が相次ぎます。

警戒すべき問題点クローズアップ

先週はサウジアラビアが原油の減産を12月末まで延長すると発表し、WTIの原油先物は87ドル台へと今年5月の安値から20ドル超値上がりしています。そんな中で米GDPの7割を占める個人消費についても気になるデータが出てきました。それはクレジットカードの債務残高が過去最高となったということです。また、30日以上支払いが遅れた場合の延滞率も約11年ぶりの高水準になるなど、金利と物価が消費に悪影響を及ぼしそうな警戒すべき問題点がクローズアップされてきました。

インフレ指標は注目集める

そういう意味でも今週のインフレ指標は注目を集めることになりましょう。

日々勇太朗

 

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