NYダウ200日線割れ【転ばぬ先のテクニカル】

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小幅反発も一時3万2000円割れ

本日の東京株式市場は小幅反発しましたが、一時3万2000円割れまでありました。

米経済指標1年以内のリセッション入り示唆

26日の米国市場では弱い経済指標が発表されました。民間調査会社のコンファレンスボードが発表した9月の米消費者信頼感指数は103に低下し、4カ月ぶり低水準となりました。現況指数は若干上昇したものの、今後6カ月の見通しを反映する期待指数は73.7に下げ、5月以来の低水準となりました。過去の例から、期待指数が80を下回ると1年以内のリセッション(景気後退)入りを示唆するとの見方があります。

金利負担重く米住宅需要細る

また、8月の米新築住宅販売件数が前月比8.7%減の67万5000戸でした。減少率は2022年9月(11.1%)以来の大きさになりました。米住宅市場で主流の中古物件の売買も振るわない結果となりました。全米不動産協会(NAR)によると、8月の中古住宅販売件数は404万戸(同)と前月から0.7%減り、3カ月連続でマイナスになりました。同件数は13年ぶりの低水準です。30年固定型の住宅ローン金利が足元では7.2%に達しており、およそ22年ぶりの高金利負担が重くのしかかり、需要が細っています。

長期債利回り上昇でダウは全トレンド下方転換

このような弱い経済指標が出てくると、通常は債券利回りがリセッションを織り込み低下するものですが、26日の米債券市場では2年、3年、5年の短期債は低下しましたが、7年、10年、20年、30年の長期債は上昇しました。そのため、米国株式市場は主要3指数全てが反落し、NYダウは今年5月以来の200日線割れ。週足でも13週、26週線を明確に割り込んできており、月足でも12か月、24か月線を割り込んでいます。短期・中期・長期と全てのトレンドが下方転換してきており、10月相場は要注意です。

配当再投資期待も株式ウェイト引き下げの可能性

日経平均は日足の窓を空けて下放れスタートから陽線を立てました。今日が配当権利付き最終売買日ということで押し目買いが入った格好です。また、9月末には配当再投資による先物買いが入る期待もあると思われます。しかし、今年は株価上昇に伴い株式のウェイト引き下げが起こる可能性があり、例年通りの買いが入らない可能性があるということは押さえておかねばなりません。

TOPIXどこで着地するかが重要

明日は権利落ちとなりますが、約225円の配当落ちを埋められるのかどうか。また、月末が迫っています。TOPIXは今のところ9カ月連続陽線となっていますが、8月末終値の2332ポイントを下回ると9カ月ぶりの陰線形成となるため、TOPIXがどこで着地するのかは非常に重要です。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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