8月安値割れ【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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8月18日安値割り6月19日高値で天井確定

本日の東京株式市場は4日続落となりました。日経平均は8月18日安値の3万1275円を割り込んでしまいました。ここを割り込んだことで、6月19日高値(3万3772円)の天井が確定しました。となると、今後は相当に大きな下落が続く可能性が高くなります。目先的な下値支持線は現在2万9908円に位置する200日線です。

海外勢は債券投資のダメージ大きい

米長期金利の上昇が止まらないことが売りが頻発する理由です。今年の春先に日本株を大量買いした海外勢はまだ余裕があるはずです。しかし、米10年債利回りが4.703%まで上昇したことで債券投資でのダメージが大きい筈。ヘッジファンドなどのポートフォリオは圧倒的に債券の比重が高いものです。そのため、金利が上昇すればするほど含み損が拡大していきます。

崖っぷちに追い込まれる金融機関や運用会社も

となると、その損失を埋めるために株式を利食いせざるを得なくなります。シリコンバレーバンクが破綻した3月の10年債は4.086%まで金利が上昇しましたが、その後の救済策などで4月には3.264%まで低下していきました。それが今や4.7%です。崖っぷちに追い込まれている金融機関や運用会社などがいるに違いありません。

信用買い残年初来高水準に積み上がる

また、9月22日段階の信用取引の買い残高は3兆7562億円と、8月4日以来の年初来高水準にまで積み上がっていました。その時点の日経平均株価は3万2200円前後です。そこから1000円下落していることで、個人投資家の手仕舞売りなども出てくるでしょう。

厳しい下落覚悟も状況次第で買い場

一目均衡表・値幅論におけるN計算値は3万1137円で、ここで止まらない場合はⅤ計算値の2万8916円やE計算値の2万8778円など、相当に厳しい下落を覚悟せねばなりません。当面は戻り売り対処ということになりますが、次の日柄変化日が来週13日の金曜日ですので、その時にどの位置にいるのか。そこへ向けて急落していくのなら、状況次第で買い場ではないかと考えております。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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