年初来高値が視界に【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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大幅続伸し3万3500円台乗せ

本日の東京株式市場は大幅続伸し、3万3500円台に乗せてきました。6月19日の年初来高値である3万3772円が視界に入ってきました。2週間前は3万円割れも心配されただけに、この急展開に戸惑っている投資家は多い事でしょう。

米長期債利回り急低下しダウ9月高値に接近

急騰の要因は昨日発表された米10月消費者物価指数(CPI)で市場予想を下回りました。それにより米利上げ打ち止め観測が高まり、長期債利回りが急低下。10年債利回りは10月23日の5.005%から4.443%に低下したことで、NYダウは489ドル高の3万4827ドルと9月高値に接近。

シカゴにサヤ寄せして買い先行のあと上値追い

シカゴCMEの日経平均先物が500円高の3万3210円で帰ってきました。今朝の東京株式市場はシカゴにサヤ寄せする形で買い先行スタートとなりました。また、時間経過とともに上値追いとなり、日経平均は3万3556円高値までありました。

全面高ではなく新高値銘柄非常に少ない

ただし、全面高ではありません。プライム市場の騰落数は値上がり1058銘柄に対し値下がり539銘柄です。業種別指数も33業種中値上がりが26業種、値下がりが7業種です。また、820円もの上昇の割にはプライム市場の新高値銘柄は85銘柄と非常に少ないのが特徴です。

春先の急騰に似て先物売り・現物買いの裁定買い

指数中心の急騰であり、ファーストリテイリングや東京エレクロトン、アドバンテストなど、毎度お馴染みの値嵩株を中心とした上昇で、何やら春先の急騰に似ています。恐らく先物売り・現物買いの裁定買いが入ったものと思われます。

割安株多くウェルシアHDを取り上げる

上述の通り、個別銘柄が指数に付いていけていないため、割安株が多々あります。春先の急騰を踏まえれば、指数先行で個別は後から動き出すと思われます。今日は注目銘柄としてウェルシアHD<3141>を取り上げます。イオン傘下のドラッグストア大手です。

右肩下がりで日経平均と真逆の動き

株価は2020年7月の5035円からは一貫して右肩下がり相場で日経平均とは真逆の動きとなってきました。先月18日には2335.5円と高値から半値以下まで落ちました。昨日は寄り付き前にMSCI指数から、定例の指数構成銘柄の見直しが発表され、サイバーエージェントや京王、小林製薬などと除外されることが公表されました。

出来高4倍以上に膨らみ日足二段上げ

そのため除外10銘柄が一時急落する場面があり、ウェルシアも44円安の2463円安値までありました。しかし、その後2691円まで急騰して引け値は2606.5円。25日線が下値サポート機能を発揮したことと出来高が前日の4倍以上に膨らんだこと、また、10月安値から日足二段上げとなったことから買いを判断致します。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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