驚愕のエヌビディア決算【転ばぬ先のテクニカル】

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週末終値で13週線超えられるか

本日の東京株式市場は大幅反発し、日経平均は3万9000円台を回復しました。昨日は今後のシナリオを3つ提示しましたが、1つめの13週線回復から上昇トレンド入りの可能性が高まりました。明日の週末終値で13週線を超えられるかどうかが関心事ということになります。

エヌビディア好決算と分割で1000ドル台乗せ

注目の米半導体大手エヌビディアは驚愕の決算を発表しました。2~4月期の売上高は260億ドルと前年同期比3倍強に拡大し、一株利益は6.12ドルとなり、アナリスト予想の売上高247億ドル、一株利益5.65ドルを上回りました。また、5~7月期も売上高は280億ドルを見込み、1対10の株式分割(6月10日)も発表したことで、時間外取引では一時6.2%上昇して1000ドル台に乗せました。

債券市場では徐々に先物売り増加

ところで、昨日の債券市場で日本の10年債利回りが一時11年ぶりの水準となる1.0%に乗せました。市場では先日の覆面介入だけでは円安トレンドを反転させることは難しく、介入自体は時間稼ぎだと感じていることでしょう。そのため、政府が次に打てる戦略は日銀に圧力を掛けて市場予想より早く利上げをし、日米金利差を縮めることで円安を是正する可能性が取りざたされています。そのため、債券市場では徐々に先物売りが増加してきていると思われます。

証券各社は信用取引金利引き上げ

利上げしたとしても高々0.25%でしょう。そのくらいの利上げに恐れるほど今の株式市場は脆弱ではないはずです。しかし、足元の短期金利の上昇により、証券各社は今月半ばから信用取引金利を引き上げました。中堅証券の場合、買い方金利は長らく1.35%程度でしたが、今月15日から2.50%程度に引き上げています(売り方金利は0%に据え置き)。そうなると、現在、信用買い残は4兆7000億円近く積みあがっていますので、信用取引を利用する個人投資家の金利負担は非常に大きいと言えます。

回転率低く貸借倍率高い銘柄は敬遠

これは対面営業の証券会社の例です。対面営業では信用取引の期日は6カ月ですが、ネット証券などは無期限信用取引を取り入れており、対面証券よりも手数料を割り引くために、更に高い金利で運営しています。このように考えると、たかが0.25%の利上げでも、金融機関の貸出金利はそれ以上に引き上げられますので、今後、回転率が低く、貸借倍率の高い銘柄は敬遠されるかもしれません。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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