再度、ダイキン工業に注目【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
目次

米税制・歳出削減法案可決も「看板に偽りあり」

7月1日のNY市場はマチマチの展開でした。米国上院で税制・歳出削減法案が51対50でなんとか可決されました。トランプ氏はこの法案を「大きく美しい」と呼んでいますが「看板に偽りあり」です。法人税率は35%から21%に引き下げられますが、その財源の一部、1兆ドルは高齢者向け公的医療保険メディケアや低所得者向け公的医療保険メディケイドなど医療関連歳出削減で賄われます。

財政不安は歳出削減相殺後でも3兆3000億ドル

これにより議会予算局(CBO)の見積もりでは1200万人近くが保険から閉め出されることになるといいます。また、バイデン前政権が導入したクリーンエネルギー補助金廃止を通じて5000億ドルを捻出。脱化石燃料の取り組みを後退させ、多数の国民から医療保険を奪うもので、民主党は「大きな醜い法案」と呼んでいます。個人に対する各種減税を含めると財政不安は約5兆ドル、歳出削減による相殺後でも3兆3000億ドルに上ると伝わります。

関税交渉どの程度に落ち着くのか当面見守る

この財政不安を回避するために各国と関税交渉をしている訳ですが、トランプ大統領が日本との関税交渉に「合意が実現できるか疑わしい」と述べ、近く交渉結果を通告する手紙を送ったうえで「30%か35%か我々が決める数値に応じて支払ってもらう」とキレてしまいました。また、ホワイトハウス当局者は日本との交渉は後回しにし、9日までインドなど、他の貿易相手国との交渉に集中すると述べており、日本の事務レベルの交渉者も帰国した模様。10日以降の関税がどの程度に落ち着くのかを当面見守ることになりそうです。

東京株式市場は続落も異常に強い印象

本日の東京株式市場は続落となりました。日経平均は3万9444円安値までありました。この位置には一目均衡表の転換線(3万9439円)が位置しており最初の止まり目です。この下は3万9086円に一目均衡表の転換線が、3万8752円に5週移動平均線が、そして3万8545円に25日移動平均線が走っています。ただ、後場に入るとTOPIXがプラスに転じる場面もあり、異常に強いという印象です。

ダイキン工業の買い場を再度探る

全体に調整局面に入ってきたようですが、この局面での押し目で先日一旦降りたダイキン工業<6367>の買い場を再度探りたいと考えています。言わずと知れた空調機業界の世界的なリーディングカンパニーです。ダイキンは井上礼之氏というカリスマ経営者の下、世界首位の事業を作り上げましたが、井上氏が会長を退いた24年にダイキン社長に就任した竹中直文氏は、決算発表後のアナリスト向け説明会で成長一辺倒の投資を改める考えを示唆したことで人気が離散。

今期増収増益で過去最高見込み年330円配当維持

しかし、26年3月期会社計画はデータセンター向けの空調機が業績をけん引し、売上高4兆8400億円(前期比1.8%増)、営業利益4350億円(同8.3%増)の増収増益で過去最高益を見込んでいます。トランプ関税の影響として営業利益▲470億円を織り込んでおり、影響については価格転嫁とコストダウンで対応。併せて発表した配当予想は中間配当165円、年間配当330円で、25年3月期の年間配当330円(50円の記念配当を含む)を今期も維持したことは実質的な株主還元策向上として好材料と思われます。

三角保ち合い上放れ底打ち出来高急増で押し目買い

株価は2023年7月の3万1330円高値から右肩下がりの展開がつづき、本年4月の1万4935円まで下落しましたが、その後、下値切り上げ、上値切り下げの三角保ち合いを経て、今週、上放れてきたことで底打ちが確認されました。週足でも5週、13週線が既にゴールデンクロスし、今週、26週線を突破しております。また、出来高が先週まで1日約80万株程度でしたが、今週に入り急増してきており、押し目買いに分があると思われます。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp

株式市場新聞 marketpress.jp 株式ニュースと話題の銘柄

限定銘柄情報が満載!「株式市場新聞 公式メールマガジン」

購読会員限定コンテンツ

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次