今週のスケジュール【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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米半導体AI関連株安引継ぎ反落

本日の東京株式市場は反落しました。先週末12日のNY市場は好決算と思われた半導体大手ブロードコム株が一時9%の急落。AI向け受注は強いものの、利益率見通しが市場心理を揺らした印象。その影響が周辺関連銘柄に波及したことでナスダックが1.68%安となりました。その流れを引き継いだ東京市場ではソフトバンクGやアドバンテストが売られており、両社の株価下落で日経平均が500円以上下落しています。

TOPIXは右肩上がりの上昇トレンドを維持

一方で、金融株や小売り、陸運、医薬品など内需関連が買われており、TOPIXは日経平均に比べるとシッカリの展開となっています。TOPIXには崩れが見られず右肩上がりの上昇トレンドを維持しています。

日経平均は25日線攻防で持ち合い形成

一方、日経平均は5日線が下向きに転換し、25日線攻防へと移っています。日経平均は12月4日以降、ボリンジャーバンドのプラス1σが上値抵抗として意識されており、押し目は中心線(25日線)が下値支持線として機能しています。バンドは11月4日までエクスパンション(拡大)しプラス1σとプラス2σの間でバンドウォークしてきましたが、その後は徐々にスクイーズ(縮小)傾向に変化してきており、持ち合い形成となっています。中心線かプラス1σのどちらをブレイクするのかが足元の関心事です。

日銀短観DIは予想通り

さて、今週は経済指標の発表や日銀会合の開催により神経質な展開が想定されます。まず、今朝8時50分に12月の日銀短観が発表されました。企業の景況感を示す業況判断指数(DI)は大企業製造業がプラス15と、前回9月調査から1ポイント改善しました。一方、大企業非製造業はプラス34と横ばいでした。これは製造業、非製造業ともに市場予想通りでした。

特に重要なのが米雇用統計

明日以降のスケジュールを確認しましょう。明日16日は独12月ZEWE景況感指数、米11月輸出物価指数、米11月輸入物価指数、米11月住宅着工件数、米11月雇用統計の発表が予定されています。特に重要なのが米雇用統計です。政府閉鎖の影響で10月分の集計ができず、1週間遅れで11月分が発表されます。

ADP雇用報告は減少も利下げ期待で上昇

先週のFOMCで0.25%利下げが行われましたが、メンバーは雇用統計の発表がなかったため、民間雇用報告を参考に、利下げを決定したものと思われます。そのADP雇用報告は3日に発表されましたが、3万2000人減と市場予想に反して減少となりました。この時はFOMC前ということで、マーケットは利下げ期待で上昇しました。

景気後退懸念で株価が下がることも

今回、もし減少に転じた場合、果たして利下げ期待でマーケットが動くのかどうか。12月FOMCにおける2026年の利下げ中心予想は年1回です。それも4月会合が有力視されていますが、それまで利下げ期待で株価が上がるより、景気後退懸念で株価が下がることもあり得るため、増加か減少かで見方が大きく変わる可能性があるでしょう。

消費者物価指数さらに伸びれば利下げ機運後退

17日には国内で11月貿易統計、10月機械受注、海外では独12月Ifo景況感指数、米11月小売売上高、米20年国債入札が予定されています。そして18日の欧州ではECB定例理事会が行われ、ラガルドECB総裁会見と米11月消費者物価指数(CPI)、米12月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数が発表されます。消費者物価指数も10月分は集計が行われず11月分のみの発表です。因みに9月は前月比プラス0.3%、前年比プラス3.0%でした。ここでもし更に伸びている場合は利下げ機運が後退することになります。

日銀が考える中立金利がどの水準か?

そして19日に日本の11月全国区消費者物価指数と日銀会合結果、その後、植田日銀総裁の記者会見が予定されています。今回は0.25%利上げが確実視されており、政策金利は0.5%から0.75%に上昇予測です。問題は、日銀が考える中立金利がどの水準なのかということです。仮にあと1回の利上げで中立金利が1.0%とした場合、円安進行が考えられます。それが1.25%とか1.5%の場合は円高進行に伴い株価が急落することも考えられます。

不安定な1週間が予想され節税対策売りも重なる

このように今週は日欧の金融政策会議と雇用及び物価指標の発表が相次ぐために不安定な1週間が予想されます。更に、年内の立ち合い日数が残り11日となり、節税対策の株式売却が重なる局面です。

厳しい展開だったのがグロース市場

プライム市場でも今年値下がりした銘柄はいくつもありますが、それ以上に厳しい展開だったのがグロース市場です。グロース250指数は今年635ポイント近辺でスタートし、8月には800ポイントまで上昇しましたが、足元では670ポイント弱程度と往って来いの展開となっています。

投げ売りによる急落の場合は内に買い場

直近では先週11日に650ポイント安値がありましたが、ここを割り込む場合は個人投資家の節税対策売りで投げ売りによる急落もあり得ます。その場合は年内に買い場が訪れる可能性がありますので、注意深く見ていきたい局面です。

日々勇太朗

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp

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