初競りと株価【転ばぬ先のテクニカル】

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豊洲市場マグロ初競りは史上最高値を記録

今朝の日経新聞に面白い記事が掲載されていました。昨日、豊洲市場で開かれたマグロの初競りは、寿司店「すしざんまい」を展開する喜代村が、青森県大間産のクロマグロ243キロを5億1030万円で落札。落札額が史上最高値を記録したということ。

初競りのマグロ高いと株価も堅調のアノマリー

面白いのはここからで、マグロの初競りに証券市場関係者が注目していたということ。というのも「初競りのマグロが高いとその年の株価も堅調」というアノマリー(経験則)があるそうなのです。

支払い余力の大きさを反映し消費の強さ示す

記事によると「過去のケースでは「アベノミクス相場」のあった13年にはマグロが初めて1億円を超えた。半面、ロシアによるウクライナ侵略が始まった22年には初値も下がった。昨年の25年はマグロ初値も株価もそろって大きく上昇した。マグロのみならず様々な商品の初競りで高値を更新している。例えば豊洲市場ではウニにも最高値がついた。北海道産が400グラムで3500万円と、前年につけた史上最高値の5倍の高値だ。青果物などを扱う大田市場での初競りでは、山形県天童市で生産されたサクランボの高級品種「佐藤錦」が500グラム180万円で落札された。25年の150万円を超えて過去最高値を更新した。マグロ限定の単なる「ご祝儀」ではなく、幅広い商品で高値が相次いだのは、インフレ基調に加え、景気や企業業績の先行きに対する楽観が強いためで、価格上昇は支払い余力の大きさを反映し、消費の強さを示す」といったことから注目されていたということです。

日経平均年足と落札価格にある程度の連動性

参考までに過去15年の落札価格とキロ単価の推移を掲載しておきます。日経平均年足の推移と落札価格を比較すると、ある程度の連動性があることに気づきます。また、波乱の展開となった年などは前年比で落札価格が値下がりしていたこともあり、あながち単なるアノマリーで片付けられないかもしれないと思ったりします。
2011年=3249万円(キロ単価9.5万円)、2012年=5649万円(同21万円)、2013年=1億5540万円(同70万円)、2014年=736万円(同3.2万円)、2015年=451万円(同2.5万円)、2016年=1400万円(同7万円)、2017年=7420万円(同35万円)、2018年=3645万円(同9万円)、2019年=3億3360万円(同120万円)、2020年=1億9320万円(同70万円)、2021年=2084万円(同10万円)、2022年=1688万円(同8万円)、2023年=3604万円(同17万円)、2024年=1億1424万円(同48万円)、2025年=2億700万円(同98万円)、そして今年が5億1030万円(同210万円)。

マグロ5億円で落札なら漁師の手取りはいくら?

ところで、マグロが5億円で落札された場合、漁師さんの手取りはいくらになるか?
豊洲卸売市場委託手数料が5.5%=2750万円
地元漁協取り扱い手数料が4.0%=2000万円
県漁連利用料が1.5%=750万円
漁師が89%で4億4500万円
所得税が約40%の約1億7800万円
差し引くと漁師の手取りは2億6700万円ぐらい。
そこから翌年、住民税(10%)の支払いが生じます。
なんか、凄くないですか!!マグロ一尾ですよ。全て差し引いて2億4030万円。243キロなので、1キロ約100万円です。次に生まれてくる時は大間の漁師になろうかと思います(笑)。

日経平均は最高値に迫りTOPIXは新値追い

さて、本日の東京株式市場は続伸し、日経平均は一時5万2523円高値まであり、昨年11月4日の史上最高値にあと113円まで迫りました。一方、TOPIXは連日の最高値更新で一時、前日比62ポイント高の3539ポイントまで上昇。直近では昨年12月15日の3434ポイント高値から18日の3341ポイントまで調整下落しましたが、その下げ幅の倍返し(3527ポイント)を超えてきました。

まだ過熱感ないがPER19.5倍超える

日経平均、TOPIX共に日足の窓が2つ目を形成。25日線との乖離率は4%超。25日騰落レシオが116%、短期6日レシオは158%でまだ過熱感はありませんPER)が19.5倍を超えてきており、少々やり過ぎ感がないわけではありません。

今週は様々な景気指数発表

ところでお正月休みで忘れていましたが、今週は様々な景気指数が発表されます。明日7日が米12月のADP民間雇用報告、米11月JOLTSの雇用動態調査、米12月ISM非製造業景況指数が予定されており、週末9日に米12月の雇用統計が発表されます。

2月第3四半期決算発表は安川電に注目

東京市場は8日(木)から2月期企業の第3四半期決算と8月期企業の第1四半期決算発表が本格化します。注目は9日の安川電機<6506>。サーボモーターやインバーター世界首位で産業用ロボットも累積台数で世界有数のメーカーですので、足元の景気動向を占う上で注目を集めましょう。

足元の急騰はSQ値巡る攻防でポジション整理

また、9日(金)はオプションSQです。足元の急騰はSQ値を巡っての攻防だと思われますので、木曜日中にはポジションを整理しておきたいところです。特に昨日も指摘しましたように、大発会が高い年は1月前半で一旦ピークアウトして調整下落するケースが多いため、過去の経験則が繰り返されるとは限りませんが、気を付けるに越したことはないと考えます。

日々勇太朗

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp

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