ニトリに大注目【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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日経平均一時5万8015円高値も円高進行

本日の東京株式市場は買い先行スタートで、日経平均は一時5万8015円高値までありました。引き続き「高市トレード」が意識された展開です。一方でドル円は一時152.26円まで円高・ドル安が進行。週初、与党圧勝を受けたマーケットは株高・債券安(金利上昇)、円安が進むと見られていました。これは積極財政による経済成長路線の信任を選挙で受けたという見方からです。ところが円高進行。メディアの解説によると、大勝したことで高市政権の基盤が安定し、財政懸念に配慮した政策を打ち出しやすいからだと真逆の見方を紹介していますが、しかしこれは単なる言い訳に過ぎないと思います。

利上げ局面の株高反応はアベノミクス時とは違う

今回の衆院選大勝により日本が変わると感じた海外投資家の買いが続いているのではないかと思います。同様のことが起こったのが2012年の政権交代時のアベノミクス相場です。この時は株価はどん底、為替は超円高局面でした。ここで登場した安倍政権はデフレ脱却のための金融・財政・成長戦略の3つの政策パッケージを提唱。日銀の異次元緩和で日銀自体が大量の国債を買い入れ市場に資金を流し込み、マネタリーベースが急拡大。一方で国債の大量購入により金利を低く保ち円安が進行しました。しかし、足元では輸入物価を抑え込むため160円を壁としたレートチェックが行われ、「責任ある積極財政」で財政拡大するかもしれませんが、日銀は金融正常化へ向け利上げ局面へと進む中での株高反応はアベノミクス時とは環境が違います。

円高無視して買い進む株式市場は調整局面へ

ドル円は今週月曜日段階で、5週線と13週線がデッドクロスしました。そして本日は26週線を下回りだしてきました。今後、1月27日の152.10円に対する二番底となるか、逆に割り込むかが焦点です。割り込んだ場合は149.20円近辺までの円高が考えられます。その時、円高を無視して買い進む株式市場は調整局面へと進む可能性が高いと考えます。

ニトリは上値抵抗ラインを抜け出す

ここより円高が進行する可能性が高まったことでニトリ<9943>に大注目です。ここで株価はようやく低迷局面を抜け出す上値の抵抗ラインを抜け出してきました。

需給好転で値幅出る可能性高い

この株は昨年9月と12月高値が同値の2942円でしたが、そこを抜け出す状況となってきました。長らくイライラさせられてきたため、株主心理からするとヤレヤレで売りたくなるところですが、ここは逆に買い乗せ局面と考えます。というのも、需給が好転しだしているからです。昨年9月高値時点の信用取引による買いは110万株しかありませんでした。そこから10月の2415円までの下落局面で、高値掴みした投資家のナンピン買いが入り、10月安値での買い残は620万株に膨れ上がりました。それが昨年12月高値時点では318万株に減少。ナンピン買いにより購入コストが下がった投資家が利食い売りに向かったことが分かります。その後、株価は2540円まで調整しますが、この時点で買い下がる動きが見られず買い残は増えませんでした。そして先週、2900円に接近した時点で利食い売りやヤレヤレの売りが出たようで、先週末時点の買い残は216万株に減少しました。一方で売り残が増加傾向となっており、貸借倍率は3.48倍です。昨年10月安値圏では28.3倍でしたので急改善です。買い残が減る中で株価が抵抗ゾーンを抜け出した意義は大きく、ここより値幅が出る可能性が高いのではないかと思われます。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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