自然の流れ【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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バリュー上昇の一方テック売られる

 先日もお伝えしましたが、バリュー株は米長期金利に連動しています。米10年債利回りは、足元、8月4日の0.507%でボトムアウトとなり、11日終値は0.642%です。バリュー株の代表格である銀行株を見ると、三菱UFJが4日安値の404円から昨日は440円台に上昇です。逆にテック株の代表格であるソフトバンクGは4日に7077円高値から昨日は6087円まで売られました。

ワクチン登場で景気循環株物色

 ロシアで新型コロナワクチンが世界で初めて承認されたとの報道を受けて、経済正常化につながるとの期待が高まったことや、7月の米卸売物価が前月比0.6%上昇となり、2018年10月以来の高い伸びとなったことが重しとなり債券が売られ、金利が上昇となりました。新型コロナに打つ手なしの環境下ではテレワークなどの拡大によりテック企業が買われましたが、ワクチンが登場したとなるやそれらが売られ、景気循環株に物色の矛先が向かうというのは自然の流れでしょう。

米長期金利とテック株を注視

 今後、世界で約200社が研究開発を急いでいるワクチンから徐々に承認が拡がっていくようなら、ナスダック市場から資金が抜け出す可能性があり、最初に売られたのが金や銀といった商品が利食いされるのも頷けます。ナスダックを牽引してきた上位銘柄は時価総額がとても大きく、それらが崩れるとあらゆるマーケットに悪影響を与えますので、米長期金利とともにテック株を見ていかねばなりません。

TOPIX戻り高値に迫る

 日経平均は続伸しましたがまだ7月高値には届きません。一方、TOPIXは6月11日以来の1600ポイント乗せとなり、あと30ポイントほどで戻り高値を更新する位置まで上昇してきました。5日線と25日線がゴールデンクロスを達成し、一目均衡表でも三役好転間近です。

オプションSQ通過後を見る

 ただし、コロナ後の業績もままならない大型株主体の上昇です。この展開がまだまだ続くのかというと疑問符がつきます。今週末はオプションSQを控えており、その日から変化日となりますので、SQ通過後の展開を見ていきたい局面です。

日々勇太朗




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