高木信之社長に聞く【荒川化学工業】|トップインタビュー

取材メモ|企業取材 証券市場新聞

荒川化学工業(4968)の25年3月期第1四半期は2ケタ増収で黒字に浮上、計画を上回り通期予想を上方修正した。付加価値製品を中心に販売が回復、海外では紙力増強剤や粘着・接着剤用樹脂が堅調に推移しており、中期計画に沿った収益再建策が軌道に乗ってきた。高木信之社長に現状と今後の展望を聞いた。

高木信之社長

目次

ピーク比8割方まで回復

―1Q黒字浮上の要因は?
光硬化型樹脂、ファインケミカル、精密研磨剤の販売が増え業績を牽引した。これら高付加価値製品は期待とは裏腹に需要が低迷していたが、ピーク比8割方まで回復している。

付加価値製品で需要開拓

―付加価値製品拡販の見通しは?
光硬化型樹脂はスマートフォンやディスプレイ関連分野の在庫調整が一巡し需要が回復する一方、自動車のEV化やスマートフォン高機能化などに伴い搭載数が増える電子部品や生成AI向けなど成長市場での需要開拓が進み、ファインケミカルは半導体関連市場を中心に高精彩先端材料の高品質・高機能ニーズに対応して着実に販売を伸ばしている。特に精密研磨剤はデータセンターへの旺盛な投資が続くなか、HDDの高容量化、ニアライン需要の拡大などに対応して需要を取り込んでおり、今期中にピーク水準に回復すると思う。新工場も完成し来期には業績に貢献してくる。

収益再建軌道に乗る

―水素化石油樹脂の事業再建は?
千葉アルコンの設備に不具合が発生したが、7月には生産を再開した。本格稼働は来期ながら持続的成長軌道に乗せるため全力をあげる。
―新規事業については?
ライフサイエンスをセグメントに加えたい考えで、松由来成分や微細藻類由来素材をベースに医療、農業、コスメなどに用途開発を進めている。

越の紙力増強剤増産投資

―減価償却が負担になるなか事業投資については?
有利子負債は峠を越えた。ASEANでの拡販のためベトナムで紙力増強剤の増産投資を実施するほか、新規事業の微細藻類は設備新設を視野に入れ早期事業化を目指している。
―株主還元への方針は?
配当性向4割をメドに収益を拡大することで、積極的に還元していく。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp

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