次期日銀総裁報道【星野三太郎の株街往来】

大証|企業速報 証券市場新聞
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全くノーマークの植田氏

4月8日に任期満了の黒田東彦)総裁の後任に、植田和男・元日銀審議委員を充てる方針が伝えられた。6日の日経紙ではハト派と言われていた「雨宮副総裁へ政府が打診」とスクープ記事が掲載され、マーケットには楽観論が漂っていただけに全くノーマークの植田氏の名前が出た10日夕方には為替が一時急速な円高に振れるなど荒い動きになっていた。

上手く舵取りができるか?

スクープをどのメディアがだすか、読者が知らないところで熾烈な競争があるだけに6日の日経紙の内容がその後、事実になっていればそれを書いた記者は大手柄になったであろう。「騙された」と憤るトレーダーもいただろうが、「打診」の記述だったから打診を受けた後で断ることもあるだけに記事に責任はない。
今後は植田和男氏のコメントや過去の著書に一喜一憂することになりそうだが、誰が日銀の総裁になろうと現状のままの異次元緩和政策を永遠に続けることは不可能。マーケットや経済には劇薬にならないように上手く舵取りをできる人が望まれる。

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