半年経過で新NISAに思うこと【星野三太郎の株街往来】

大証|企業速報 証券市場新聞
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多くの含み損を抱えたまま?

今年1月1日からの新NISA開始から6月で半年近くが経過する。日経平均自体は史上最高値の4万円台から調整したとはいえ、昭和のバブル後の最高値水準を維持しているのだから底堅い動きと言えるが、高値水準を維持しているのは半導体など主力銘柄のごく一部だし、東証グロース市場コア指数に関しては指数算出以来の最安値水準だから、年初から新NISAを始めた投資家は含み損を抱えたままのという方が多いのではないかと思う。

ほんとに老後に充てるのか?

新NISAは旧NISAと同様に年間投資枠が決められていて仮に損益に関係なく売却するとその投資枠が使用できるのは翌年からとなる。それだけに数年保有して株価上昇と配当含めて利益がでて売却することが理想で、当然ながら長期投資をして利益を積み重ねて将来的な老後に充てるのが理想だ。

適用範囲拡大などが必要

ただ、日銀が金融政策を大転換したり、AIで人が不要になるなど歴史的にも先が読めなくなる時代に、どれだけ多くの個人投資家が長期投資で安定的に利益を積み重ねるかは疑問。少額でも安定的に利益を積み重ねる目的なら、売却時の年間投資枠の緩和や、個人投資家には難しいかも知れないが、225先物オプションへも適用範囲を拡げるなど柔軟な対応が必要。
でなければ素人の個人投資家には結局のところタンス預金が無難、との発想になってしまう。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp

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