背後から突然拳銃で打たれたような暴落【星野三太郎の株街往来】

大証|企業速報 証券市場新聞
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現役バリバリ世代はブラックマンデーを知らない

この週末は金融メディアだけでなく通常の報道番組でも「ブラックマンデー以来の下げ幅」がニュースとして取り上げられた。
ブラックマンデーは1987年でおよそ37年前だから現在の現役バリバリ世代は当時の状況を知らない。おそらく週明けは3万5000円を割り込む可能性があるから7月11日高値から1カ月程度での7000円幅の下落になる。これだけの大幅な下落は過去最大と言っても過言では無く、それを過去の大暴落を知らない世代が初体験するというのはあまりにも酷だろう。

貯蓄から投資の政策が台無し

政府は貯蓄から投資を普及加速させるべく、今年から新NISAをスタートさせた。毎月少しずつ株式を積み立て購入するから30年視野では有効な運用とはいうものの、これだけの暴落になれば「株式投資は怖いからすべて処分する」となってしまう。円高になれば輸入物価は安くなり国民の生活は楽になるとの見方だろうが、先の河野大臣の利上げ要求発言から今回の日銀会合での植田総裁の超タカ派発言は安直な考えとしか思えない。

かなり罪作り

「安値で買えるチャンス」と語る専門家もいるが、今後、短期的なリバウンドはあるかも知れないが、背後から突然拳銃で打たれたような傷が癒えるのは厳しい。米国の景気減速も配慮しなかった今回の利上げはかなり罪作りなことをしたと思う。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp

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