米株は景気敏感売りの巣籠買い
昨日の東京株式市場は続落となりました。7日のNYダウは148ドル安でしたが、ナスダックは55ポイント高で3日続伸。カリフォルニア州で実質的な外出禁止令が発令されたことからリスクオフムードが高まる中、早期の追加経済対策への期待が後退したことで、景気敏感株が売られる一方で、巣籠関連銘柄が買われたことをダウとナスダックは反映しています。
窓埋めも上値重く売買代金急低下
日経平均はCMEシカゴの日経225先物が135円安の2万6435円で帰ってきたことで売りが先行。その後押し目買いも入り日足の窓は埋めましたが、上値は重く、また売買代金が急低下。今週末はメジャーSQを控えていることもあり、ポジション調整の週とは言え、スレスレ2兆円はいただけません。
陰線天井付ける有名な型
日足は陽線形成ではありますが、5日移動平均線が下向きに転じてきました。前日は陰線包み足形成でしたが、それに加え二陰交叉でした。二陰交叉とは天井付近に現れる目立つ陰線二本の間に数本の単線(今回は2本の陽線)を挟んだ型です。酒田五法では陰線天井を付ける有名な型とされています。
値上がり銘柄数多いのは評価
これら2つの天井形成シグナルが灯りましたので、今週中に上抜けないと下向きに転じると思われます。ただし、日経平均、TOPIX共に小幅に続落ではありましたが、値上がり銘柄数が多かったことは評価できます。
事業規模73兆円の追加経済対策
尚、政府は事業規模73兆円、財政支出40兆円の追加経済対策を決定します。コロナ感染拡大防止に6兆円、デジタルや脱炭素などの成長戦略に51.7兆円、防災・減災などの国土強靭化に5.9兆円、そして予備費10兆円という計画です。
内閣支持率さらに低下なら日本株離れも
ただ、気になるのは菅内閣の支持率が急降下したことです。まだ50%台は保っていますが、今後ズルズルと低下する場合は、海外投資家が日本株離れを起こすことも考えておかねばならないでしょう。
日々勇太朗
相場見通し
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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