荒れる1年か?【225先物「ハチロク」の裏話】

ハチロク225先物OP|証券市場新聞
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米国株が上昇すると日本株も急上昇

年明けの第1週目の日経平均は年末比694円高と大幅上昇となった。
年末に急上昇したため年明けから3日間調整していたが米国上院の改選で2議席を民主党が獲得し上院でも民主党が過半数を占めたにより「トリプルブルー」が完成、これを評価し米国株が上昇すると日本株も急上昇した。

CTAの買戻しが加わる

1月物のSQ週ということもあり上昇によるコール売りのポジションを組んでいた投資家の先物ヘッジ買いにCTAの買戻しが加わり二日間で約1000円強の上昇となった。
週末の引けではドル建て日経平均は270.828ドルで引け31年ぶりに過去最高値(270.82ドル)を更新した。
欧州で各国がロックダウンしようが日本で緊急事態宣言が出されようがトランプ支持者が連邦会議事堂で乱入し暴動を起こそうがお構いなしに株価は上昇した。

金余り現象

今は何でも良いところ取りで上昇の理由は全て後付けである。株価上昇によりさらに世界的に「金余り現象」が起こっているのである。
仮想通貨のビットコインが12月に200万円の高値を付けたかと思えば先週末には420万円とたった1か月で倍になっている。

日本株をさらに買う理由は減った

世界時価総額ランキングでも100兆円を越えアリババやテンセントを抜き上位10位に顔を出してきた。実体のない商品がここまで評価されることに個人的には違和感を強く覚える。まさにマネーゲームの象徴である。ドル建て日経平均が過去最高値を更新したことで日本株の出遅れ感は全くなくなり日本株をさらに買う理由は減ったことになる。

金利上昇の動きには注意が必要

業績面やPER、PBRといったよく投資尺度に使われる指標では説明がつかない状況になってきた。今は「赤信号、みんなで渡れば怖くない」の状況であろう。「上がるから買う、買うから上がる」である。
米国10年債は利回りが1.12%と10か月振りの水準になってきた。現在は金利上昇も株式市場にさほど大きく影響していないようだが金利の上昇は株から債券へのシフトを誘発するので引き続き動きには注意が必要である。

どこかで「世界同時株安」の状況が来る可能性は高い

今年は第1週目から大きく動いてきた。この流れは当面続きそうであるが今年はどこかで「世界同時株安」の状況が来る可能性は高いと思う。そういう気構えで今年は相場に臨みたい。今週は2万7600円から2万8600円を想定する。今年も当欄をよろしくお願いいたします。

(ハチロク)

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




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