ネガティブ材料沈静化を待つ【記者の視点】

記者の視点|企業速報 証券市場新聞
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個人投資家がへッジファンドを締め上げ

1月最終週の東京市場は日経平均で2万7629円まで急落する場面があり、数カ月ぶりに値幅を伴った調整となった。
急落の一因はスマホの株式取引アプリ「ロビンフッド」で売買を行う個人投資家「ロビンフッダー」がへッジファンドを締め上げた動き。これはメルビンキャピタルがゲームストップを大量にショートしている情報が流れ、これに個人投資家が次々とオプションの購入に走り、メルビンキャピタルが巨額な損失をだしたというもの。

シトロンは空売り調査を打ち切りロングに集中

政策当局者も個人投資家の過激な行動に懸念を示していたが、週末の29日には空売り専門の米投資情報会社シトロン・リサーチが、日本時間午後11時に全個人投資家が注目すべき重大な発表を行うとツイートしたことが引き金となり後場から時間外でのNYダウ先とともに再度下げ幅を拡げた。シトロンはサイバーダイン(7779)を強烈に売り推奨したことは記憶に新しく、高値警戒感があったところにファンドの動きが警戒されたが。その後、シトロンは空売り調査を打ち切り、今後はロングに集中すると発表した。

浮動株比率の定期見直しも急落の一因

NY市場の波乱に加えて国内ではTOPIX算出に関わる浮動株比率の定期見直しが行われたことも影響したようだ。通常は東証は3カ月に1回見直しを行なうが、10月30日に調整するはずだった分が1月29日に延期され、2回分まとめて見直しの対象となった。TOPIXと連動するように運用するパッシブ投資家は事前に持ち高を調整する必要があり、浮動株比率が下がった銘柄を売ることになる。エムスリー(2413)などの急落はこの影響とされ、月末と週末が重なることによるポジション調整の動きともども需給面で急落の要因になったのだろう。

任天堂やのソニーなどの第3四半期に注目

週末のニューヨーク市場はダウで620.74ドル安と続急落となり、3万ドルを割れて引けている。先行して日経平均は下げていることからナイトセッションの225先物は2万7820円、CMEは2万7715円で引けている。週明けは急落の余波が残るものの、今週はこれらネガティブ材料が沈静化し、落ち着く展開を期待したい。イベント的には海外で2日の米1月ISM製造業景況指数、5日の米1月雇用統計、決算は2日のアルファベットやアマゾン。国内では1日の任天堂(7974)、3日のソニー(6758)などの第3四半期発表に注目。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




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