下値固まる印象も自律反発
昨日の東京株式市場は3日続伸となりました。日経平均は5日線上で推移しており、5日線の下落が止まり上向き加減に変化してきました。ただ、MACDは依然下向きのままであり、一目均衡表でも転換線にタッチした程度です。下値は固まりつつある印象ですが、自律反発の域はでません。
裁定・信用買い残積み上がる
さて、本日はメジャーSQです。足元で裁定取引の買い残が急増して1兆4111億円となり、1兆2021億円の売り残を上回りました。買い残が売り残を上回ったのは2019年12月以来のことです。また、信用取引の買い残は3兆円目前です。随分と積みあがったものです。
早期5週移動平均線回復を
ここで調整一巡からアップトレンドに変わらねば、先々厳しい状況を迎えることが考えられ、SQ通過で需給がフラット化しますので、早期に5週移動平均線を回復して欲しいものです。現状はまだ短期トレンドも中期トレンドもダウントレンドのままです。
そろそろ小型株の仕込み時
今日は小型株をひとつ注目株として取り上げたいと思います。NY市場もそうですが、大型の景気敏感株が主導している相場です。そのためマザーズ市場もまだ底入れ感が出てきていません。しかし2月以降に急浮上してきた大型株には過熱感も台頭してきており、そろそろ小型株の仕込み時が近づいてきているように感じます。
野村マイクロに注目
そこで今日は東証2部株の野村マイクロ・サイエンス<6254>に注目してみたいと思います。同社は半導体、液晶・有機ELパネルや医薬品などの生産に欠かすことのできない「超純水」の製造装置の設計・施工・販売とメンテナンスや消耗品の販売を行っています。
通期上方修正で増配
先月12日の第3四半期決算では通期の営業利益予想を31億円から39億円に上方修正しています。また、配当予想も従来の55円から63円に引き上げ(前期は33円)ています。半導体業界が次世代通信規格5G、テレワーク、高性能パソコンやデータセンター関連需要に加えデジタルトランスフォーメーションの加速が追い風となり堅調に推移しています。
丸三証券が目標株価4600円
チャート面ではようやく25日移動平均線を回復し、右肩下がりのトレンドラインも突破してきました。丸三証券が先月目標株価を4600円とぶち上げており、足元の出来高増からみて水準訂正に進みそうです。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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