NY株高好感して大幅反発
昨日の東京株式市場は大幅反発となりました。流石に2日間で1200円あまり日経平均が急落しましたので、NY株高を好感して切り返しました。
NYはポジティブ思考
そのNYはダウ平均が316ドル高(+0.93%)の3万4137ドル、ナスダックも163ポイント高(+1.18%)の1万3950ポイントと大幅高。しかし、特段の好材料は見当たらず、ワクチン接種が2億回達成目途が立ったということぐらいです。相変わらずのポジティブ思考です。
75日線超えるまでは戻り売り
日経平均は、前日に空けた日足の窓を埋めました。この上に残している窓は2万9361円~2万9530円があります。日経平均は大きく上げていますが、一昨日の急落で75日線を割り込んでいます。75日線は現在2万9141円に走っており、ここを超えるまでは戻り売りでしょう。
FOMC政策変更ないとの見方だが…
来週27~28日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催されます。今のところ、政策変更はないという見方が優勢です。しかし、お隣のカナダで政策変更が発表されました。カナダ中央銀行は21日の政策会合を開催し、政策金利の据え置きを決めましたが、資産購入の規模を週40億カナダドルから30億カナダドルに縮小することを発表しました。いわゆるテーパリングです。
カナダ中銀経済見通し引き上げ
カナダ中銀は最新の経済見通しで2021年の成長率予想を従来の+4%程度から+6.5%に引き上げました。利上げについては「経済のたるみが吸収されるまで利上げしない」ことを改めて確認しましたが、インフレ目標が2022年後半に達成される可能性があるとの見方を伝えています。
米国も景況、雇用改善し経済対策も
米国では3月のISM製造業景況指数が64.7と1983年以来の高水準となりました。非製造業も63.7と1997年の統計開始以来の最高水準となりました。3月雇用統計では非農業部門の雇用増が91.6万人増で失業率も6.0%に低下しました。今後はバイデン政権の1.9兆ドル追加経済対策がオンされることになります。
FRB議長テーパリングに言及
パウエルFRB議長は今までテーパリング議論は時期尚早としてきました。しかし、4月14日の講演では、成長と雇用創出のペースが加速する時期に入りつつあり喜ばしいと話し、テーパリングから利上げに至る手順に言及しました。発言の変化は意図を持った変化だと考えられます。
米も夏以降テーパリング議論?
そういう意味では来週のFOMCの結果発表(ドット・チャート)やパウエル議長の記者会見、また29日に発表される1~3月期のGDP速報値が重要になりそうです。そして4~6月期に米経済の成長と雇用創出のペースが加速するならば、夏以降にテーパリング議論が取りざたされるかもしれません。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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