引き続き総裁選を意識【記者の視点】

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新政権への期待が更に高まった

9月第2週の東京市場は大きな押し目を入れることなく強い動きが続き日経平均ではアッサリと3万円に乗せてきた。ニューヨーク市場については3指数とも軟調な動きが続いていたが、自民党では次期総裁選へ向けて国民の支持率が高い河野氏が立候補へ向けた動きを活発化させ、他の立候補予定者も政策を発表してきたことで新政権への期待が更に高まったことが支援材料になっているようだ。急ピッチな上昇から高値警戒感はあるものの、政府は9日に東京など19都道府県に発出している緊急事態宣言の延長を決定する一方、段階的に行動制限を緩和していく方針を決めた。これを受けて経済活動再開への期待も高まっているいるようだ。

NY安受けて13日は軟調スタートか?

週末10日のニューヨーク市場は3指数とも前日比で0.8%近く下落、ダウは前日比271.6ドル安の3万4607ドル72セントと7月20日以来の安値で引けている。コロナ感染拡大による経済活動正常化の遅れや米中対立、アップル株の下落などが足枷となり、日経平均のナイトセッションとCMEの225先物は3万円割れで引けている。ほぼ2週間程度で日経平均では値幅にして2500円超と短期間で大幅な上昇となっただけに週明けは利益確定売りの動きとなりそうだ。ただ、個人を中心に多くの投資家は買い遅れていたことから、SQ明け後に大きな押しがなければ、出遅れ銘柄への物色が活発化する可能性はあろう。

17日に自民党総裁選の告示日

今週は海外では15日に中国8月小売売上高と工業生産、16日に米8月小売売上高の発表が控えている。国内では17日に自民党総裁選の告示日を迎えることから引き続き次期総裁の動向がマーケットに影響を与えることになろう。

候補者間で政策は違う

個別では脱原発を唱えている河野氏への期待からレノバ(9519)を筆頭に再生エネルギー関連が人気化したが、先週立候補を表明した高市氏が安倍前首相支持で最有力候補となれば、政策に掲げる20%から30%への金融所得増税が嫌気される可能性あることには留意しておきたい。
指数構成銘柄ではソフトバンクグループ(9984)が75日線を回復した。更なる戻りがあるかに注目。

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