FOMC控えて週前半は上値重い【記者の視点】

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テーパリング加速がコンセンサス

12月第2週の東京市場は新型コロナの新たな変異株「オミクロン」への過度な不安が後退したことでNY高に歩調を合わせる形で12月8日に日経平均で2万8897円44銭まで上昇、その後は11月米消費者物価指数(CPI)の発表を控えてたこともあり、リスク回避の動きから10日は2万8437円77銭で引けている。
オミクロンについては、世界各地で感染者が増えているものの、重症化率は低いことから、マーケットには織り込まれているようだ。それよりも14日と15日に予定されている米連邦公開市場委員会(FOMC)ではテーパリング加速がコンセンサスとなってることから、実際にこれが発表された後のマーケットに動きが警戒されている。

岸田政権の実行力の無さが売り材料

パウエル議長はインフレ高について“一時的”との表現を取り下げており、会合後に公表されるFF金利見通しで利上げ開始時期の前倒しと利上げペースの加速が示唆される可能性が高いと言われている。ただ、今回のオミクロンショックではニューヨーク市場よりも下落幅が大きく、戻りも鈍かった。米国でのテーパリング加速が懸念されているものの、18歳以下への10万円相当給付すらその方法で右往左往している岸田政権の実行力の無さが売り材料になっている可能性もある。

IPOラッシュも需給圧迫

週末10日のニューヨーク市場ではダウで216ドル高したものの、FOMC通過までは様子見気分が強い展開が続こう。これに加えて今週は16日と17日は日銀政策決定会合が開催され17日には黒田総裁の会見が控える。個別では15日に東証1部へネットプロテクションズホールディングス(7383)、16日にマザーズのブロードエンタープライズ(4415)、TrueData(4416)を皮切りにIPOラッシュとなることから、これが新興銘柄の需給圧迫になる可能性もある。
主力ではソフトバンクグループ(9984)に下げ止ま感がない。一方、任天堂(7974)は上昇基調となっている。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




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