ドットチャート【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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様子見に反落

昨日の東京株式市場は反落しました。明朝には米FOMCの声明が発表されるため、様子見となっており出来高も低調となりました。このところNY市場ではテスラやエヌビディアなどのテック企業の株価が冴えない状況で、利上げに対する警戒が広がりつつあるようです。

FOMCの結果次第

今回のFOMCでは金利予想分布図(ドットチャート)がどうなるのかに注目が集まります。今のところマーケットでは22年に2回、23年に3回、24年に2回の利上げ予想となっていますが、支持率低迷に喘ぐバイデン大統領は、来年の中間選挙を戦うためにインフレ抑制が最優先される局面で、FRB議長の再任が発表された直後にパウエル氏がタカ派転向となったのはお約束と囁かれており、ここで利上げを急ぐのかどうかを占う上でドットチャートに注目が集まる訳です。いずれにしても、FOMCの結果次第で上にも下にも大きく動く可能性が高く、現状はトレンドが出てこない理由ということになります。

自社株買いガイドラインに言及

ところで昨日の衆院予算委員会で、自社株買いの制限を検討するよう求めた立憲民主党の落合貴之氏の質問に対し、岸田首相は企業の自社株買いに関連してガイドラインを作る可能性に言及しました。「自社株買いについてはそれぞれの企業判断に基づいて状況に応じて判断していく問題ではありますが、私自身、多様なステークホルダーを重視して持続可能な新しい資本主義を実現していくということから考えました時に、ご指摘の点は大変重要なポイントでもあると認識を致します」と話されました。ステークホルダーなんて単語を使っていますが、この方の資産公開を見たところ株式保有はゼロのようです。だから金融所得課税なんて言っているのかと勘繰りたくなります。

上値重く戻り売りに徹する

日経平均は200日線に上値を押さえられ、昨日は5日線を割り込んでしまいました。また、25日線と200日線とのデッドクロスが近づいています。週足では5週線と26週線とのデッドクロスも近づいており、200日線同様に26週線も下向きに転じています。上値は重く戻り売りに徹する局面だと思われます。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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