熱い夏相場がやってくる【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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2万8000円が上値の壁

先週の東京株式市場は小幅に反落となりました。先週は何度もザラ場で2万8000円台に乗せる場面がありましたが、現状は2万8000円が上値の壁として意識されているようで戻り売りに押されました。

海外投資家大幅買い越し

しかし、投資部門別売買動向を見ると大きな変化が起こっています。6月17日週~7月1日週までの3週間で現物と先物合計で2兆3008億円売り越していた海外投資家が、7月8日週に週間で1兆1850億円買い越しに転じ、15日週は1880億円と小幅に売り越しましたが、22日週は再び8835億円の買い越しに転じました。7月はここまで1兆8805億円の買い越しとなっており、日本株に熱い視線を向けだしたことが分かります。

ドル安でドル建て日経平均上昇

そして7月14日に為替市場が139円38銭で天井打ちとなり、先週末は一時132円台までドル安・円高が進展。彼らはドル安が起こることを知っていたかのような行動を起こしてきたということなのでしょう。この間、ドル建て日経平均株価は6月20日の188.42ドルから210ドル手前まで上昇しています。

揺れた7月相場も月足反発

7月相場は市場予想を上回る6月米消費者物価指数の発表や75ベーシス利上げの米連邦公開市場委員会(FOMC)などで都度揺れましたが、日経平均は1300円程度の上昇となり月足は反発となりました。36カ月線が下値サポート機能を発揮した格好で、5カ月線、12カ月線を回復。一目均衡表・月足では転換線を上回りました。

19年10月当時と同じことが起これば…

今週から8月相場入りとなりますが、通常8月は夏枯れ相場となるケースが多いものです。しかし、7月第1週に2019年10月以来の海外投資家による大幅買い越しとなったことで、当時と同じことが起こるとすれば彼らの大量買いが継続し、株式市場は熱いラリーが展開されるのではないかと考えます。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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