世界的に株安が続く
先週の日経平均は前週末比約1216円安と3週連続安となった。
世界的に株安が続いており割安株とされる日本株もこの流れの影響を受けている。
3月の安値(2万4681円)を起点とする上昇トレンドライン(2万6200円処)を割り込み上昇トレンドは終了、BOX相場入りしたとみられる。
バークレイズの売り
弱い相場の時は悪い材料に過敏に反応し好材料には反応が薄い。こうなれば打たれ強さを見せるまでは下値堅めとならないだろう。
また、手口的にも日経平均先物やTOPIX先物で買い残高の多いバークレイズが売り出しておりこの売りが止まらないと戻りは鈍いだろう。
CTAが売り乗せ
世界的に株安が続く中、日本株が独自で戻り事はない。世界的な投資資金が逆回転で現金化に向う流れに変化しその流れに追随してCTA(商品投資顧問会社)が売り乗せして変動幅を大きくしてる。
更なる下値模索の展開も
こんな時のアルゴリズム取引は容赦なく動く。まずは落ち着く処を探る展開が続くと思われる。
先週のこの欄でも述べたが「7年周期説」が現実化しそうな状況である。
7年周期説とは7年ごとに大きめの株価調整が行われているということだが秋から年末相場に向けて更なる下値模索の展開になる可能性も出てきた。
チャート上ではS&P500の3年移動平均線(3万793ポイント処)を割ってくると中期の下落トレンドに入るケースが多い。
ポジションを軽くして投資
9月のS&P500は3585ポイントと同線を割れており上昇トレンドが崩れたと言っていいだろう。売り優勢になっている状況で更なる悪材料がでれば大幅な調整は避けられない。
ロシアの戦略的核の使用や発展途上国のデフォルトなど突発的な材料で更なる混乱を招きやすい状況になってきているのは間違いない。
当面はポジションを軽くして投資するのが賢明だと思われる。
落ち着きどころを探る展開
今週の相場は落ち着きどころを探る展開となりそうである。
先週は5日移動平均線(2万6307円処)に上値を抑えられる売り圧力の強い展開だった。
下値抵抗ラインと見られていた13週移動平均線(2万7680円処)、26週移動平均線(2万7261円処)も簡単に割り込み3月からの上昇トレンドラインの下限(2万6200円処)すら下回った。
下値ラインとしては6月24日の安値(2万5520円)が視野に入ってきており中期的には3月の安値(2万4681円)を目指す展開が想定される。
まずは5日移動平均線を抜けてこないと相場の落ち着きは取り戻せそうにない。
先物主導のボラティリティの高い展開
今週のレンジは2万5000円から2万6500円を想定。先物主導のボラティリティの高い展開を想定する。
(ハチロク)
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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