2万7300円の壁【転ばぬ先のテクニカル】

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英所得減税撤回で大幅続伸

昨日の東京株式市場は大幅続伸となりました。英トラス政権が減税策の一部の高所得者向けの所得減税を撤回すると表明しました。そのため英通貨ポンドは大規模な減税策を打ち出す前の水準を回復しました。ただし、減税策の撤回は一部に過ぎず、今後発表される中期財政政策を見る必要はあります。

米経済指標落ち込む

米国市場ではISM製造業景況感指数が50.9で、前月比マイナス1.8ポイント低下し、コロナパニックの時の2020年5月以来の低水準に落ち込みました。8月の建設支出も前月比0.7%減で7月の0.6%減に比べて予想外にマイナス幅が拡大して、これも2020年以降で最低となりました。

長期金利低下受け株価急反発

こうしたことから米経済の悪化が懸念される一方で、金利の上昇圧力を弱めるとの期待にもつながりました。米10年債利回りは一時3.577%まで低下し、終値も前日比0.193%低下の3.634%で取引を終えました。長期金利の低下を受けて株価は急反発となりました。NYダウの終値は765ドル高。SP500指数は上昇率約2.6%で、これは7月27日以来の上げ幅です。

問題はどこまで上昇するか

私は先週からNYダウや日経平均の逆張り指標であるRCIがマイナス95近辺に低下したことを受けて、目先の底入れ反転の可能性をお伝えしましたが、テクニカル分析が今回はピタリを当てはまったようです。さて問題はどこまで上昇するのかということになります。

2万7300円近辺が戻り売りの急所

昨日は日足の窓を空けて上放れの陽線形成で5日線を回復してきました。この上の移動平均線を確認すると200日線が2万7330円、25日線が2万7422円に位置しており、明後日には25日線が200日線を上から下に突き抜けるデッドクロスが近づいています。そのため、更に大きく伸びても2万7300円近辺が戻り売りの急所になりそうです。

累積出来高も2万7200円近辺が突出

週足でも5週線が2万7135円、26週線が2万7255円に位置していることから、ここを簡単に突破するのは非常に難しいと思われます。また、過去1年間の価格帯別累積出来高も2万7200円近辺が突出して多いため、2万7000円から上のレベルでは戻り売りが増加するものと思われます。

単波動上昇終われば押し目買い

ただし、9月13日高値からの下落は三段下げとなりました。今週は続伸しているため単波動の上昇ですが、三段下げの後のリバウンドは二段上げがセオリーです。そのため、2万7300円近辺で単波動上昇が終わるなら、その後の押し目は買いということになり、2万7300円近辺の戻り売りを吸収することが出来るなら13週線の走る2万7715円がターゲットとなりましょう。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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