年内最大イベント通過で【転ばぬ先のテクニカル】

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FOMC予想通りも利下げは念頭になし

昨日の東京株式市場は反落しました。注目の米連邦公開市場委員会(FOMC)では市場予想通り0.5%の利上げが決定されました。声明もほぼ従来通りで政策方針に変更は見られませんでした。ドットチャートは2023年末の政策金利見通しの中央値が「5.0~5.25%」。市場の見立て(5%弱)よりやや高めです。もっとも低い見通しでも「4.75~5.0%」で、2023年中の利下げはあまり念頭に置いていない可能性がうかがえます。

強いけん制なくダウはやや下げ幅縮小

この結果を受けたNYダウは直後に404ドル安まで突っ込みましたが、パウエルFRB議長が記者会見で「金利は十分抑制的な水準に近づきつつある」とし、今後の金融政策については従来通り「データ次第」との見解を述べたことで、警戒されていたような市場に対する強いけん制がなかったことから指数はやや下げ幅を縮小しました。

アクティブファンド成績振るわず

それにしても今年は本当に難しい相場です。昨日の日経新聞の「スクランブル」には「アクティブ運用に正念場」という記事がありましたが、個別株を選別投資するアクティブファンドの運用成績は振るわなかったとあります。記事には「TOPIX500銘柄を対象に前月好調だった上位2割を買い、下位2割を売る取引をしたと仮定し、当月の運用成績を算出すると、直近1年で10カ月の運用成績がマイナスになった」と書かれています。

個別株投資家にとって正念場

これは、毎月、主役銘柄がコロコロ変わり、強い銘柄の上昇が続かなかったことを示します。そういう意味では来年は個別株投資家にとっては正念場で手腕が問われることになりそうです。

掉尾の一振は期待できず

来週に入ると海外投資家はクリスマス休暇入りします。海外フォローが縮小していきますので、大型株は動きが止まることが予想されます。年末の駆け込みIPOは29日まで続きます。ホットマネーが短期決戦でIPO銘柄に流れ込むことでしょう。掉尾の一振はあまり期待できず、静かな年末相場ということになりそうです。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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