落ち着く動きに期待【記者の視点】

記者の視点|企業速報 証券市場新聞
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欧米の金融パニック

3月第3週の東京市場はSVB(シリコンバレーバンク)と暗号資産企業との取引が多いシグネチャー・バンクの経営破綻に続いてクレディスイスの経営危機で金融パニックに陥り波乱の週になり、国内では三菱UFJ(8306)や三井住友(8316)を筆頭に金融株が大きく値を崩した。
SVBとシグネチャー・バンクの預金者については米国政府がすべて保護すると発表。経営不安が高まっていた中堅銀行のファースト・リパブリック・バンクについては米銀大手11行が総額300億ドル(約4兆円)を預け入れた。

リーマンショック級の危機に陥らない

クレディスイスについてはスイス国立銀行(中央銀行)の資金供給策を使って最大500億スイスフラン(約7兆1000億円)を調達すると発表したことから金融不安が後退した。
今回の金融パニックについてはリーマンショックの教訓が生かされ欧米の金融当局の対応が早かった。日経平均では3月9日高値2万8734円79銭から16日の2万6632円92銭まで幅にして2100円超も急落、先物では2万8730円高値からナイトセッションの16日安値2万6190円まで2540円も短期急落しており、リーマンショック級の危機に陥らないのなら理屈抜きに売られ過ぎといえよう。

パウエル議長会見に注目

今週は21日からFOMCが開催され22日にはパウエル議長の会見が予定されている。利上げ幅は0.25%が有力で、今回の金融パニックを受けてのパウエル議長の発言が注目される。国内では21日が春分の日で休場となり、翌日の22日からSHINKO(7120)を皮切りに春のIPO(1面参照)がスタートする。統一地方選で行われる9道府県知事選告示が23日に行われ政治の話題が増えそうだ。上値を追う材料には乏しいが、年初からの揉み合いゾーンである2万7500円を中心とした落ち着く展開を期待したい。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




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