強いナスダックに付く【記者の視点】

記者の視点|企業速報 証券市場新聞
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金融不安が燻る動き

3月第4週の東京市場は日経平均では2万7000円を維持したが、引き続きSVB(シリコンバレーバンク)と暗号資産企業との取引が多いシグネチャー・バンクの経営破綻の影響が懸念され、欧州ではクレディスイス経営危機による金融不安が燻る動きとなった。

欧米当局は沈静化急ぐ

週末24日の大引け後にはクレディスイスとともにかねてより経営が不安視されていたドイツ銀行の株価が急落し、欧州市場とともに日経平均先物のナイトセッションでも2万6850円まで急落する場面があったが、その後、ドイツのショルツ首相が「非常に収益性の高い銀行だ」とドイツ銀行について記者団に述べ沈静化を図った。その後、イエレン米財務長官は金融安定監視評議会(FSOC)の緊急会合を開催するため、米金融監督当局の責任者らを招集、米国の銀行システムは健全だという認識で一致したことが伝わるとニューヨーク市場の主要3指数が戻す動きとなりダウで132.28ドル高で引けている。

ヘッジファンドによる仕掛け的な動き?

ドイツ銀行の売り誘発についてはヘッジファンドによる仕掛け的な動きが指摘されていた。これに対する欧米の政策当局の対応も早かったことから過度な金融不安は抑え込まれているようだ。
今週は29日が権利取り最終日で配当の再投資も期待できることから下支え要因になろう。米国では28日に米1月FHFA住宅価格指数と1月S&PコアロジックCS住宅価格指数の発表が控える。住宅販売価格の伸び率低下が確認されればインフレ沈静化への安心感につながる。

フィラデルフィア半導体指数は高値

金融不安に振り回されているが、ナスダック指数は22日には1万2000ポイントまで上昇、フィラデルフィア半導体指数は高値を更新しており、金利先高感が薄れるなかで、ハイテクは買われている。東京市場も東京エレクトロン(8035)などが強い動きであり、ナスダックの動き次第では更なる上値が期待されよう。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




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