７週連続陽線
先週の日経平均は前週末比約１０７円高と７週連続陽線となった。
３月の安値から約４５００円強上昇し、３３年ぶりの高値も更新していたため調整売りも出やすい状況だったが日経平均は半導体株が上昇を牽引し７週連続高となった。
米債務上限問題次第
米債務上限問題が解決してない中での上昇は力強さを感じさせられる。
先週は３万１０００円を挟んで高値もみ合いとなったが今週はやはり米債務上限問題次第といえよう。
イエレン米財務長官は「早ければ６月１日がＸデーとなる」と発言（２６日にＸデーを６月５日に訂正している）し、ているため期日が近づけばヘッジ売りが入るのは予想できる。
しかし、すぐに資金が底つくわけではなく１５日が真のＸデーと見られている。
プットで仕掛けてくる可能性も
だが、１日を過ぎても解決しなければ格付け機関は米国債の格下げも検討しており混乱は避けられない。
今までは直前で上限を引き上げてきたので大きな混乱はなかったが今回は日本株が高値圏にあり強気相場に水を差す可能性は十分ある。
警戒感の表れはオプション市場にもでている。
６月物のＳＱ日まで２週間となったがプットのプレミアムは高止まりしている。コールの買いで儲けたヘッジファンドは今度はプットで仕掛けてくる可能性もある。プットの売りには十分注意したい。
週後半の波乱には要注意
テクニカル的には先週のもみ合い相場により騰落レシオが１０４％と過熱感がなくなってきた。週末には５日移動平均線（３万８８９円処）を再び上回って引けてきており先高期待は大きい。
大相場入りしているのなら陽線は１０週前後続く可能性が高く先週の短期調整からの上昇が期待できよう。
今週は第１弾の「Ｘデー」が近づくにつれて警戒感が漂い上値は重くなりそうだ。週後半の波乱には要注意だ。
今週のレンジは３万０３００円から３万１５００円を想定する。
（ハチロク）
（ハチロク）
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