再び踏み上げ相場【225先物「ハチロク」の裏話】

ハチロク225先物OP|証券市場新聞
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米債務上限問題は「いつものこと」だった

先週の日経平均は前週末比約607円高と8週連続で上昇した。
週半ばに中国の景気後退懸念や米債務上限問題の不透明感から売られる場面もあったがそこが逆に絶好の押し目買いとなり週末は高値を更新して引けた。
懸念だった米債務上限問題も議会で承認が可決し終わってみれば「いつものこと」で無事通過した。

週明けは3万2000円台へ

また、週末の雇用統計では賃金上昇率が前回と比べ伸び率が低くなったことから6月のFOMCでの利上げは見送られるとの思惑を呼びNY市場は大幅高となった。
これを受けて週明けの日本市場も3万2000円台への期待が高くなっている。

海外投資家の買い余力はまだ十分ある

買いの主体は海外投資家はだが9週連続で買い越しておりその間の買い越し額は約4兆円である。
2月~3月にかけては売り越し基調だったため買い余力はまだ十分あると思われる。

追随する海外投資家は更に増える

景気減速懸念の中国やインフレ高止まりの米国への投資を避けた欧州系の海外投資家が買いの主体とみられているが「変わる日本」へ追随投資する海外投資家は更に増えると思われる。
日本は今期の企業業績が従来より10%程度上振れする予想や金利の大幅上昇懸念が少ないことから投資しやすい環境にある。
しかも、「PBR1倍割れ企業の是正」により自社株買いや増配などで企業の株価対策が期待できる。

大きな売り主体は見られない

海外投資家の最大の懸念は「日銀の保有株放出」であるが今のところその兆候はない。
この上昇で売り手となっているのは年金と個人である。
年金は株価上昇により組み入れ比率調整で機械的に売りが発生、個人は33年ぶりの高値ということでやれやれ売りも出ているようだ。
だが、円安傾向という追い風もあり大きな売り主体は見られない。高値を抜いてきている状態なので跳ねやすい環境であろう。

今週のレンジは?

今週は6月メジャーSQ週である。需給的にも動きやすい週である。再びオプションのコールを使った踏み上げ相場の可能性もありプレミアムの動きには注意が必要である。
今週のレンジは3万1000円~3万2300円を想定する。

(ハチロク)

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