十字線を引く気迷い相場
先週の日経平均は前週末比約87円安と小幅反落となった。
週間の上下幅は約810円であったが結局は先々週と同じく週間で十字線を引く気迷い相場が続いている。
3万3000円台に近づくと売られるが、大きく売られると買われる相場展開が続いている。
TOPIXでは週間プラス
日経平均は半導体関連株の下落によって値下がり率が大きいがTOPIXベースでみると週間ではプラスであり、辛うじて5日移動平均線も上回って引けており先高期待は高い。
だが、今週は日米欧ともに「中銀ウィーク」となっておりイベント終了まで動きにくい状況である。
打ち止め的な発言が出るか?
米FOMCは26日、ECB理事会は27日、日銀金融政策決定会合は28日にそれぞれ会合の結果が発表される。
注目の米FOMCは0.25%の金利引き上げが見通されているがその後の会見で引き上げの打ち止め的な発言が出るかがポイントとなっている。
連騰するNY市場を見ているとすでに打ち止めを織り込んでいるような動きではあるがFRBは「後2回は利上げは必要」と言っていたので先走りの上昇には警戒が必要である。
日銀会合は?
それよりの注目されているのは日銀金融政策決定会合である。今回も「金融緩和継続、現状維持」の可能性が高いがYCC(イールドカーブコントロール)に修正が入ると市場は大きく反応しよう。
上値抵抗ラインを抜くには?
チャートでは12日の安値(3万1745円)を起点とする下値抵抗ラインで下げ止まっており戻り相場を継続している。
25日移動平均線(3万2888円処)が目先の上値抵抗ラインとして機能しており明確に抜いてくるには円安などの材料が必要になってこよう。
また、この水準には一目均衡表の基準線(3万2850円処)も位置しており抜けてくると上昇に弾みが付きそうである。
今週のレンジは?
需給的には先週同様、年金の売りが引き続き重しとなりそうで今週も方向感に乏しいもみ合い相場になると思われる。
しかし、下値では海外投資家の買いも入っており大きな崩れはなさそうだ。
相場のレンジは3万1900円~3万3000円を想定する。
(ハチロク)
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